ちくま学芸文庫<br> 自発的隷従論

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ちくま学芸文庫
自発的隷従論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480094254
  • NDC分類 311.1
  • Cコード C0131

出版社内容情報

圧制は、支配される側の自発的な隷従によって永続する――支配・被支配構造の本質を喝破した古典的名著。20世紀の代表的な関連論考を併録。

内容説明

なぜみずから屈し圧政を支えるのか。支配・被支配構造の本質を喝破した古典的名著。シモーヌ・ヴェイユが本作と重ねて20世紀の全体主義について論じた小論と、政治人類学者ピエール・クラストルが本作をベースに「国家に抗する社会」としての未開社会を分析した論考を併録する。

目次

自発的隷従論(一者支配の不幸;多数者が一者に隷従する不思議;自由への欲求が勇気を与える;自由はただ欲すれば得られる;民衆は隷従を甘受している ほか)
付論(服従と自由についての省察(シモーヌ・ヴェイユ)
自由、災難、名づけえぬ存在(ピエール・クラストル))

著者等紹介

ド・ラ・ボエシ,エティエンヌ[ドラボエシ,エティエンヌ] [de La Bo´etie,´Etienne]
1530‐63年。フランスの小都サルラ生まれ。早くにオルレアン大学に進学、法学とともに人文学への造詣を深める。54年にボルドー高等法院に評定官として着任、のちに同僚となるモンテーニュと友情を結ぶ。相次ぐ宗教争乱に対して、宮廷の宥和政策を支持して事態収拾に奔走したが、63年病に倒れモンテーニュに看取られながら世を去った

西谷修[ニシタニオサム]
1950年愛知県生まれ。東京外国語大学教授

山上浩嗣[ヤマジョウヒロツグ]
1966年大阪府生まれ。大阪大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

兎乃

30
スピノザやヴェイユ好きの身の上として、16世紀に18歳のラ・ボエシが記した本書を読むのは“今”と思う。とりあえず丸呑みして 吐き出されたものが醜い吐瀉物か それとも小さな珠か 時として動かぬ躰を持て余しつつ、ダ。不快を友に、孤独と自足を身につけたい。2015/10/20

cockroach's garten

27
恐らく初めて集団心理学に触れた本ではなかろうか。この時代にその事を研究する炯眼もさる事ながら彼が若干16歳から18歳の間にこの小論文を書いたのも彼の知性の卓越性を物語っている。封建的な社会構造によって自発的に服従をする国民は生まれ持ってして服従を教えられた者であるとの見解が記されている。2018/05/30

白義

24
支配者とは、支配する圧倒的多数の民衆よりも、本来か弱い存在だ。だから、娯楽をばらまき民衆に自ら自由を放棄させたり、自らの権威にへつらう取り巻きの小圧政者を用いながら「自発的に」自由を捨てさせるよう仕向けなければならない。自由という本性に代わり慣習の毒を注ぎ込み、別の本性を植え付けなければならないのだ。そう激烈に君主や権力者を批判するラ・ボエシが、その実人生に当たってはフランス王権の忠実な臣民であり、どうやら心の底からそれを信頼していたことが一見するとかなりミスマッチに見える2015/01/17

おおた

23
友田とん氏に勧められた一冊。タイトル通り、わたしたちは至るところで自発的に隷従していることか、改めて驚かされる。著者この時18歳だったって、飛び級で国の評議官になるだけある才能あふれる文章。「圧制者に近づくことは、みずからの自由から遠ざかることであり、いわば、両手でしっかりと隷従を抱きしめること」今のオリンピック見てると実感する一文です。一方で、巻末でヴェイユが言うように「人間の精神は驚くほど曲がりやすい」から、隷従が幸福と考えることもまた人間の本性。これを打開していくことが生きていくということかも。2021/03/20

活字スキー

23
【民衆は隷属するやいなや、自由をあまりにも突然に、あまりにもはなはだしく忘却してしまうので、もはやそれを取りもどすことなどできなくなってしまう。なにしろ、あまりにも自発的に隷従するので、彼らは自由を失ったのではなく、隷従を勝ち得たのだ、とさえ言いたくなるほどである】うめざわしゅんのディストピアSFコミック『えれほん』の冒頭で引用されていた一節とタイトルがあまりにもキマっていたので読んでみた。500年前に18かそこらの若造がよくぞここまで、とは思うものの、正直面白い読み物ではなかった。 2021/03/16

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