ちくま新書<br> たたかう植物―仁義なき生存戦略

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ちくま新書
たたかう植物―仁義なき生存戦略

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480068408
  • NDC分類 471.71
  • Cコード C0245

出版社内容情報

じっと動かない植物の世界。しかしそこにあるのは穏やかな癒しなどではない! 昆虫と病原菌と人間と。苛酷なバトル・フィールドに大接近!多様な生存戦略に迫る。

内容説明

じっと動かない植物の世界。しかしそこにあるのは穏やかな癒しなどではない!植物が生きる世界は、「まわりはすべてが敵」という苛酷なバトル・フィールドなのだ。植物同士の戦いや、捕食者との戦いはもちろん、病原菌等とのミクロ・レベルでの攻防戦も含めて、動けないぶん、植物はあらゆる環境要素と戦う必要がある。そして、そこから進んで、様々な生存戦略も発生・発展していく。多くの具体例を引きながら、熾烈な世界で生き抜く技術を、分かりやすく楽しく語る。

目次

第1ラウンド 植物vs.植物(厳しい競争社会;もっと光を ほか)
第2ラウンド 植物vs.環境(戦うのも大変だ;戦わない戦略 ほか)
第3ラウンド 植物vs.病原菌(健康グッズの立役者;体にいい植物成分 ほか)
第4ラウンド 植物vs.昆虫(毒殺の歴史;植物の化学兵器 ほか)
第5ラウンド 植物vs.動物(巨大な敵の登場;恐竜の食害を防ぐ ほか)
第6ラウンド 植物vs.人間(果実を食べる哺乳動物;人類の誕生 ほか)

著者等紹介

稲垣栄洋[イナガキヒデヒロ]
1968年静岡市生まれ。岡山大学大学院農学研究科修了。農学博士。専攻は雑草生態学。農林水産省、静岡県農林技術研究所等を経て、静岡大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

55
僕らからの目線で言うと物言わぬ静の植物。それでも、免疫系を獲得している事は勿論、様々な外敵に対応する手段を持っている。それもかなり巧妙な。転んでもタダでは起きないよ。 せんせーの語り口が軽妙で、スラスラ読めます( ¨̮ )。

ホークス

43
2015年刊。平和に見える植物の意外に激しい生存競争を解説。まず光の奪い合い。頑丈な茎を作るには時間がかかるので、他の植物を利用して素早く蔓を伸ばす。巻きつく、寄りかかる、覆い尽くすと方法は様々。ヤドリギやラフレシアはいっそ寄生してしまう。踏まれたりするストレス、激しい環境変化への耐性が強いのは雑草。草取りすると却って光が入り発芽を促してしまう。ミントなどハーブの成分、辛味や苦味、煙草のニコチンは本来、食害を防ぐ毒。人間は体が大きいから平気なだけ。生態系に「あるべき」は無いが、多様性を支配できる叡智も遠い2021/04/25

紅香

36
面白かった!!植物の知られざる顔を垣間見たら、地球上のゆらゆらと流れる掴み所のない生体システムが明確になったような気がした。すべては生きるため。攻撃に対する防御の歴史。私達の意識のあがらないところで日夜繰り広げられているその闘いは何て複雑で、そして何て賢くドラマチックなのだろう。今ある世界は植物が作った世界。防御するために植物が選んだ道はまず与えること。強か。でも優しい。人類も含めて皆よく頑張ったと拍手したくなる壮大な物語だった。もっと植物のことが知りたい。世界の風景がガラリと変わる一冊。2017/09/20

樋口佳之

29
雑草とは何か。この問いに対して、アメリカ雑草学会は、「人類の活動と幸福・繁栄に対して、これに逆らったり、妨害したりするすべての植物」と定義している。何という邪悪な植物/仁義なき戦いを続けながら、それぞれのシマを微妙なバランスに乗っかって分け合っているということでしょうか。共依存、共進化が激烈な奪い合いの結果生まれているという様相が興味深かったです。/今や、人類は、たった一日で一〇〇種を絶滅に追いやっている。まさに厳しい自然界で勝利を手にしようとしている/バランスから一方的に逸脱している人間が一番ヤバイ2018/02/07

タルシル📖ヨムノスキー

23
農学博士で雑草生態学を専攻する著者が、植物の生存戦略についてわかりやすく解説した本。植物の世界はまさに弱肉強食。同じ植物同士、菌類、昆虫、鳥類・動物、そして人間。どんな敵に対してもあらゆる対処法を駆使して対抗してきた植物たち。植物をこういう視点で考えたことがなかったのでとても新鮮でした。しかもどのエピソードも興味深く驚くことばかり。もしかしたら変な物語より面白いかも。しかし植物のすごいところはこれだけではない。なんと植物たちは常に敵との共存を模索している。まずは与えることで。人間に足りないのはこれかも。2023/02/11

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