ちくま新書<br> ナショナリズムの復権

個数:
電子版価格
¥770
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

ちくま新書
ナショナリズムの復権

  • 先崎 彰容【著】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 筑摩書房(2013/06発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 16pt
  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月27日 17時09分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 233p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480067227
  • NDC分類 311.3
  • Cコード C0212

出版社内容情報

現代人の精神構造は、ナショナリズムとは無縁たりえない。アーレント、吉本隆明、江藤淳、丸山眞男らの名著から国家とは何かを考え、戦後日本の精神史を読み解く。

内容説明

国家を考えることは、人間の根源的なあり方を考えることだ。第二次大戦後のリベラル・デモクラシー体制への違和を表明したアーレントや吉本隆明は「全体主義」の中に何を見て、いかなる国家を構想したのか。江藤淳や橋川文三、丸山眞男らは、ナショナリズムをめぐりいかなる思想的対決をくり広げたか。数々の名著から、ナショナリズムと無縁たりえぬ現代人の精神構造を明らかにし、国家の問題を自らの課題として引き受けることの重要性を提起する。注目の若手思想史家の論考。

目次

第1章 ナショナリズムへの誤解を解く
第2章 私の存在は、「無」である―ハナ・アーレント『全体主義の起原』
第3章 独裁者の登場―吉本隆明『共同幻想論』
第4章 「家」を見守るということ―柳田国男『先祖の話』
第5章 ナショナリズムは必要である―江藤淳『近代以前』
第6章 戦後民主主義とは何か―丸山眞男『日本政治思想史研究』
終章 戦後思想と死の不在―ナショナリズムの「復権」

著者等紹介

先崎彰容[センザキアキナカ]
1975年生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業。東北大学大学院文学研究科日本思想史専攻博士課程単位取得修了。文学博士。現在、東日本国際大学准教授。専攻は近代日本思想史・日本倫理思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

35
アーレント、吉本隆明、柳田国男、江藤淳、丸山眞男だけでなく、他にも様々な思想家に言及していて、その多さだけに注目して読んでも勉強になります。歴史や伝統に価値を置くとすれば、部分的に正否を判定するのではなく、矛盾するかも知れないその豊饒さこそ先人たちの恩寵であり、それを受け継ぎ思考することが知性だということになります。右派とは、自分へ向かった批判を引き受け、はっきりしない態度と言われつつも主体の在り様を模索し、批判に対して何かを返すことにあるでしょう。2020/08/04

さきん

22
国家を考えることは、人間の根源的なあり方を考えることだ。第二次大戦後のリベラル・デモクラシー体制への違和を表明したアーレントや吉本隆明は「全体主義」の中に何を見て、いかなる国家を構想したのか。江藤淳や橋川文三、丸山眞男らは、ナショナリズムをめぐりいかなる思想的対決をくり広げたか。数々の名著から、ナショナリズムと無縁たりえぬ現代人の精神構造を明らかにし、国家の問題を自らの課題として引き受けることの重要性を提起する。注目の若手思想史家の論考。2016/09/03

ふみあき

20
5、6年前に買って、半ばまで読んで挫折した本を再読。今回は読了できたが、なぜ以前挫折したのか思い出した。今回も3、4割は理解できなかったほど難解だし、文体のクセがスゴい。第5章以降、丸山眞男と江藤淳の朱子学への対照的な評価、そして民主主義とナショナリズムの関係性を巡る思想的対立が論じられるあたりから面白くなってくるけど。あとはナショナリズム=土地、全体主義=血統、というアーレントに依拠した議論が印象に残っているか。似たようなテーマの新書なら、萱野稔人『ナショナリズムは悪なのか』のほうが、よほど勉強になる。2021/07/28

ハチアカデミー

17
復興と自民党を支持することは全く関係がない。自民党を支持することがナショナリズムではない。むしろ、ナショナリズムを権力者が利用しているだけだ。故郷を愛することと、戦争に荷担することは異なる問題であることを探り探り考察した一冊。いちど「悪」の烙印を押され、戦犯扱いされた「ナショナリズム」は、時代の「悪」を投げ込まれるプラスチック・ワードとなる。「死者」と向き合うこと、という抽象的な結論はともかく、ナショナリズムを、全体主義でもない、宗教でもない、民主主義でもない、と腑分けたことに目を開かされた。2013/09/09

ネムル

16
ナショナリズムを3つの誤解、すなわち全体主義・宗教・民主主義から解き放つことで、本来のナショナリズムを復権する。その本来の姿が死者の声を聴くという、ふわっとした解答なのはいまいちピンと来ないが(正しく歴史を認識し、引き受けるという点でならわかるが)、アーレント・吉本隆明・江藤淳・丸山眞男の読解として参照。2018/10/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6853028
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。