ちくま新書<br> その一言が余計です。―日本語の「正しさ」を問う

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ちくま新書
その一言が余計です。―日本語の「正しさ」を問う

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  • サイズ 新書判/ページ数 269p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480067173
  • NDC分類 815
  • Cコード C0281

出版社内容情報

「見た目はいいけど」「まあ、がんばって」何気なく使った言葉で相手を傷つけた経験はありませんか。よりよいコミュニケーションのために日本語の特徴に迫る一冊。

内容説明

「まあ、がんばって」「全然おいしい」「書かさせていただきます」。こんなことばをつい使っていませんか?使う側には悪気はなくても、これらの表現には聞き手の気分を害する「余計な一言」が潜んでいます。では、聞き手はなぜ苛立つのでしょうか?文法的な違和感、談話におけるくいちがい、敬意の示し方と受け取り方のずれといった観点からその構造を解説し、ことばの正しさの本質に迫ります。

目次

第1章 ほんの小さなひとことに人は傷ついて―ふだん気にとめない小さなことばに潜む「余計な一言」(「コーヒーで」とは何だ!;「おめでとうございました」で祝意も終わり? ほか)
第2章 「…」って伝えたくて、あなたに伝えたくて―談話中、つい使ってしまう「余計な一言」(「全然おいしい」で霧の中;「食べられないわけじゃない」は「食べられる」ってわけじゃない ほか)
第3章 もしも使えたなら、すてきなしあわせがあなたにも来る―敬語にまつわる「余計な一言」(二重敬語も謙譲語と尊敬語の混同も、みんな敬語を使おうとしている;「とんでもありません」はとんでもない? ほか)
第4章 子どもの頃に使ったことばを道連れに―ことばで明るい未来を築くために(ファミコンことば狩りは大人げない;「まず最初に」から「チゲ鍋」まで ほか)

著者等紹介

山田敏弘[ヤマダトシヒロ]
1965年生まれ。名古屋大学卒。名古屋大学大学院博士課程前期課程修了後、国際交流基金派遣日本語教育専門家としてローマ日本文化会館に勤務。その後、大阪大学大学院博士課程前期課程を経て博士(文学・大阪大学)取得。現在、岐阜大学シニア教授。専門は日本語文法・岐阜方言研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メタボン

27
☆☆☆★ 敬語の使い方に関する章は、ためになった。言葉の使い方をちょっと気をつけるだけで、人に与える印象は大きく変わる。優しい表現を心掛けたい。文法に関する記述については、ちょっとまどろっこしかった。2016/01/15

壱萬弐仟縁

25
どうせ、なんか、を使いたいならば、とにかく、きっと、と言う(058頁)。全然~ない、の、ない、が付かない事例。 他、ら 抜き言葉など、誰もが知っている日本語だが、若者など、文法ルールが通用しない感じがある昨今。 なんとかしないといけないと思う人は読んでおきたい1冊。馬から落馬する、のような重言も気を付けたい(215頁)。 2015/03/19

くるぶしふくらはぎ

14
いわゆる「その使い方、間違ってるよ!」というものではなく、「言葉」は人間関係を築くツールであることを示唆し、円滑に人と付き合っていくための「言葉」に対する寛大さが、他の「最近の日本語論」と一線を画しています。私自身は、コンビニやファミレスで「その言葉の使い方は、ちょっと・・・」と心の中でつぶやくことが多いのですが、本書を読んで「心の中でつぶやく」程度が正しいんだと思わされました。職場の後輩には、教育が自分の責任範囲の人なら注意してますが、それ以外は「うまく」歩み寄ることも必要なんですね。2013/09/07

牧神の午後

9
タイトルを見て、一言多い、余計なこと言いの異名をとる私に参考になるかと思っていたら、言葉の乱れや日本語文法の解説本。ところが、これが「期待外れ」に面白い。ら抜き言葉、全然大丈夫、〜〜しづらい等々気になる言葉が何故気になるのか?から書き起こしてくれているので参考になる。さらに、気になる人と全く気にならない人がどう歩み寄るのか、コミュニケーションを円滑に進めるための処方箋もあるので、参考になった。2013/07/10

ゆきこ

8
概ね、自分が選んで使っている言葉は相手を不快にはさせてないことを確認できてよかった。2013/08/06

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