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ちくま新書
父と子の思想―日本の近代を読み解く

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  • サイズ 新書判/ページ数 264p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480064905
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0210

内容説明

父と子(特に息子)の間には、母とのそれにはない、独特な感情の交錯がある。しかし、そこにはまた、私的な関係におさまらないものも胚胎されているのではないか。本書は、近代日本における父子問題の典型を、夏目漱石、中野重治、中上健次の作品から浮きあがらせた前半部と、それらを思想的にとらえなおしたとき、何が見えてくるのかを論じた後半部からなる。父子関係がわれわれにとって持つ意味とは何か。読者は近代を貫く大きな問題系へと引き寄せられることだろう。

目次

なぜ父子を問題にするのか
第1部 文学に見る父子(通じあえない父子;拮抗する父子;「父殺し」の試み)
第2部 父子問題の射程とその行方(知識人をめぐって;家・田舎・辺境;回帰の構造;父子問題の現況について)

著者等紹介

小林敏明[コバヤシトシアキ]
1948年岐阜県生まれ。1996年ベルリン自由大学学位取得。ライプツィヒ大学教授資格取得を経て、ライプツィヒ大学東アジア研究所教授。専門は哲学・精神病理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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