内容説明
日本の反原発運動は、毛沢東理論の「誤読」による近代科学批判が大きな転機となった。それが「1968年」を媒介にニューエイジ・サイエンスやエコロジーと結びつき、工作舎や「宝島文化」を背景にしたサブカルチャーの浸透によって次第に大衆的な基盤をもつようになったのである。複雑に交差する反核運動や「原子力の平和利用」などの論点から戦後の思想と運動を俯瞰し、「後退りしながら未来へ進む」道筋を考える。
目次
第1章 中ソ論争に始まる―一九五〇年代~六〇年代;第2章 毛沢東主義から科学批判へ―「一九六八年」;第3章 津村喬と「安全」=「終末」論批判―一九七〇年代;第4章 ニューエイジ・宮澤賢治・アナキズム―一九七〇年代~八〇年代;第5章 反原発としての「宝島文化」とその背景―一九八〇年代後期;第6章 「マルチチュード」は誕生したか?―一九九〇年代~現在
出版社内容情報
フクシマ後に求められているのは正しい歴史意識である。反原発の視点から反核運動との交錯や全国の様々な運動、理論的試みを歴史的に辿り、3・11までの戦後史とこれからを鋭く、かつスリリングに描き出す。



