内容説明
『古事記』は日本最古の古典であるが、序文は「偽作」である―その真相を解明した『古事記』成立論。上田正昭の太安万侶『古事記』関与説批判も収録。「古事記成立1300年」の真実。
目次
第1章 天孫降臨神話が示す『古事記』の成立
第2章 天照大御神の実像と『古事記』の成立
第3章 太安万侶の墓誌出土と『古事記』の成立
第4章 現存『古事記』以外の『古事記』の存在
第5章 序文になぜ稗田阿礼が登場するのか
第6章 上田正昭「『古事記』は偽書か」批判
感想・レビュー
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perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇿🇦🇵🇸🇾🇪🇸🇾🇱🇧🇨🇺
3
2013年刊。著者は在野の研究家。本書は1975年の『古事記成立考』、2009年の『新版 古事記成立考』を踏まえての本で、失敗した。 第一章:天孫降臨神話が示す『古事記』の成立。 上代文献の記述から本来は「天孫降臨」ではなく「天子降臨」だった。天子を天孫に変更したために幼児の年齢で一夜にして妊娠させるという不整合が生じてしまった。ではそれはなぜかといえば、当時の持統天皇の意向だった。息子であり皇太子の草壁皇子が夭折してしまい、それに代わって孫の軽皇子を即位させようとしての謀略だったとする。→2024/06/26
星菫
0
相変わらずの説得力です。2013/04/06