内容説明
日本の文化・信仰・芸能・工芸・金属製錬などに深く関与した秦氏を論じた、最初の多角的総合的研究。
目次
1 秦氏は、いつ、どこから来たか(「ハタ」「ウヅマサ」の語源;葛城襲津彦と弓月の民渡来伝承;弓月君と秦氏・波多氏)
2 日本の中の朝鮮人の国「秦王国」(「秦王国」のシャーマンたち;「秦王国」の弥勒信仰と白山信仰;「秦王国」の信仰と空海・最澄 ほか)
3 秦氏の祀る神社と神々(香春神社;宇佐八幡宮;鹿児島神宮;韓国宇豆峯神社;伏見稲荷大社;木島坐天照御魂神社;養蚕神社;松尾大社;白山神社;志呂志神社・白鬚神社;大酒神社;大避神社)
4 秦氏と芸能民と職人(宇佐八幡宮の傀儡舞と宮廷神楽;大仏造立と八幡神と秦氏;世阿弥秦元清をめぐって;職人集団としての大和の秦氏 ほか)
5 秦氏をめぐる諸問題(秦氏は『古事記』に関与している;秦氏と小子部氏と太〈多〉氏;秦氏と長岡京・平安京造営;秦大津父・秦河勝と蔵部;近江の秦氏をめぐって)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
河勝流転
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読了。 秦氏に関してここまで膨大かつ、幅広く扱った書籍は他にないのではないだろうか。特に、秦王国や天日槍伝承についての考察はとても勉強になった。 その他弓月君の渡来伝承、秦氏系氏族の考察や秦氏の神祇祭祀などなど古代の秦氏にまつわる事柄はほぼ全てカバーしていると言っていい。 秦氏研究をするならば必読書のうちの一つだろうと言える。2025/11/20
わ!
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私は基本的に市井の研修者の「古代史」は読まない。根拠がなくて反論すら厳しいので、好き勝手なことを書けるからである。それならまだ学会などの縛りを受けている人の方が、論拠が無謀にならないだろうと思ってしまう。だからこの本も存在は知っていたが、購入していなかった。ただ図書館にこの本が所蔵されていることがわかって、読むだけは読んでみようと思ったわけである。感想としては凄い本だ。よくぞここまで調べ上げたと感服してしまう。とにかく秦氏に関連する本ならすべて読み尽くしたのではないかと思ってしまうほどの内容となっている。2022/04/14




