出版社内容情報
怒りや不安、思い込み、マンネリ、エゴは潔く捨てられる! 「離れることに」よって生まれる喜び、ブッダの手放す生き方。
内容説明
きっぱり捨てると、本当に必要なものが手に入る。心がスーッとなる「怒り」「思い込み」「儀式」「エゴ」の手放し方。
目次
序章 「執着」の捨て方(人生には「執着」がプリインストールされている;執着しても捨てられないものは何もない ほか)
第1章 「物」と「心」を捨てる(五つの欲を手放す;世にある美しいものは、そのまま置いて ほか)
第2章 「意見」を捨てる(誰でも「自分の考え」を持っている;正しいと思える意見に更新していく ほか)
第3章 「儀式」を捨てる(脳をロックしてしまう儀式;たくさんのしきたりに則ったほうが安心 ほか)
第4章 「我論」を捨てる(「私」は最強の執着;「存在する」という前提は正しい? ほか)
著者等紹介
スマナサーラ,アルボムッレ[スマナサーラ,アルボムッレ] [Sumanasara,Alubomulle]
1945年、スリランカ生まれ。スリランカ上座仏教長老。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとったのち、1980年に来日。駒澤大学大学院人文科仏教学博士課程を経て、現在は日本テーラワーダ仏教協会で、上座仏教の普及と瞑想指導に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃとら
60
この人の本は読み易いが、じっくり考えると難しい。習慣に囚われるのはよくない。執着はよくない。自我を手離す。解脱する。感情論ではなく、あくまでもシステマティックにとらえているところが、日本の仏教と違うところなのか。無神論者の多い日本の葬儀の語りなど、かなり面白かった。2019/03/19
KAKAPO
33
「あなたが必死にしがみついているものは何ですか?社会的地位です?お金ですか?家族ですか?それとも、仕事でしょうか?世間からの称賛でしょうか?若さでしょうか?」私は、もうそんなものは、とっくに諦めたつもりでしたけど、自分の考え、自分に対する愛着も「欲」であるとするならば、年々しがみつく強さが増しているような気がします。「いかなる悩み苦しみであっても、不平不満であっても、愚痴であっても、私(自我)があるから起こるのです」と言われてしまうと、「仰る通りだと思います」と言わざるを得ません。さて、どうやって捨てる?2018/12/04
booklight
31
安定のスマナサーラ氏。執着は4つ。①欲(五欲:眼、耳、鼻、舌、肌の感覚から生まれる)②見解(自分の意見)③儀式・儀礼(習慣)④我論(自分はいる)。この欲にこだわると執着が生まれる。①の執着を捨てるには「サマタ瞑想(集中により五感が遠のきログアウト状態になり、幸福感が感じられる)」。②③④の執着を捨てるにはありのままに観察する「ヴィパッサナー瞑想(自我の錯覚に気づく)」。そしてそんなことはなかなかできないけど、今すぐできて今現在幸せなことに気づく「慈悲の瞑想」。色々な角度から仏教・瞑想を確かめられた。2021/11/27
西
20
自分が執着していること、それにより知らず苦しめられていることに気付いたのは最近。物への執着はそれほどでもないが、自分の意見、我論を手放すことの意味に気付かされる。自由であるということの本当の意味。瞑想を自分の生活の中にも取り入れたいと思う2018/04/28
みこよこ
7
執着を手放せばラクに生きられるのか。執着とは何なのか。どうすれば今の気持ちと折り合いをつけらるのか、毎日浮き沈みしながら生活している。 死別の悲しみはその人に対する執着なのか、だとしたら、どのようにして執着を捨てるのか。そもそも、自分は悲しみに沈むべきなのではないのか、自分がラクになりたいと思うのは逃げているのではないのか…。 儀式や習慣も執着と言われてしまうと、どのように生きていけばいいのか混乱してしまいます。2020/12/11