出版社内容情報
伊勢物語が中世の大ベストセラーだった! 古事記から現代の又吉まで、名作のあらすじがわかる!日本文学の魅力を一気読み!
内容説明
中世の大ベストセラーだった『伊勢物語』の中身を知っていますか?名前だけは聞いたことがあるけれど…の古今の「名作」を、できる限り原典を引用し、あらすじと作品背景を紹介。日本文学の豊饒さをまるごと実感できる画期的文学史!『古事記』から『火花』まで、面白すぎる日本文学千三百年分を一気読み!
目次
第1章 上代
第2章 中古
第3章 中世
第4章 近世
第5章 近代
第6章 現代
著者等紹介
板野博行[イタノヒロユキ]
京都大学文学部国文科卒。東進ハイスクール・東進衛星予備校国語講師。現代文、古文のカリスマ講師として受験生から絶大な人気を集めている。受験研究所『アルスファクトリー』代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サーフ
15
明治以降の文学史をおさらいしたくてこの本を手にとったが、平安~江戸時代の文学史もなかなかおもしろかった。ただこの本の半分を明治以降の文学史が占めているように、日本における文学の発展は明治からだと言うことがわかる。様々な表現方法としての文学を知ることができ、今まで知らなかった作家や興味を持った作品も多く、新たな文学の魅力に気付かされる本。ただ戦後以降の文学史はずいぶん駆け足だったり、江戸時代の文学をもっと掘り下げてほしいと思う部分もある。「平安~江戸」「明治~平成」というように2冊に分けてほしかった。2018/09/02
ヴァン
5
『古事記』『日本書紀』から現代までの日本文学を概観した一冊。かつては文学に心血を注いで主義をもって執筆していた作家たちが存在していたことがわかる。読んでいると未読の作家を手に取りたくなる。楽しいガイドブックである。2016/12/20
りんご
3
2時間で読み切れなかった・・・僕ですが,数時間で日本の文学のあらましが分かりました2022/01/15
kumoi
3
自分は文学の面白さが分かっていない。東野圭吾や湊かなえの作品はエンターテインメントとして大衆を惹きつける面白さがあると思うし、瀬尾まい子や凪良ゆうは人間の生きづらさを上手く描いているなとは思う。でも好きな作家は誰ですかと聞かれると正直困る。しいて言えば、西加奈子が好きだが自信を持って答えられるわけではない。おそらく自分の気持ちをうまく言語化してくれる作家に出会えていないだけなのだろう。日本には素晴らしい作家がこんなにもいるのだから、たくさん読んで自信を持って好きだと答えられる作品を早く見つけたいと思う。2021/12/19
桑畑みの吉
3
『古事記(710年)』から『火花(2015年)』までの1300年分の日本文学史を2時間でおさらいできるのが本書のコンセプト。中学高校の国語や日本史の文学に関する授業は凄まじく退屈だった記憶があるが、本書は駆け足ながら文学のエンターテイメント色を強調した切り口で読んでいて飽きさせない。”光源氏をマザコン、ロリコンにしたのはなぜなのか?”とか”近代日本初の略奪婚は与謝野晶子によるもの⁉”等の少し砕けたトピックスが多く、作者や作品への興味を引くきっかけとなっている。2021/06/12