だいわ文庫<br> 13歳は二度あるか―「現在を生きる自分」を考える

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だいわ文庫
13歳は二度あるか―「現在を生きる自分」を考える

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  • サイズ 文庫判/ページ数 188p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784479303985
  • NDC分類 159.5
  • Cコード C0195

出版社内容情報

いま何を見るのか、どう読むのか-。吉本隆明が中学生に語る、「現代」を生きるということ。

【著者紹介】
1924年、東京に生まれる。東京工業大学電気化学科を卒業。詩人、思想家、文芸評論家。日本の戦後思想に大きな影響を与えた「在野の巨人」。

内容説明

先が見えないこの時代。世の中がひっくり返るような出来事がこれから起こらないとは限らない。大切なのは、今の時代の姿を自分で判断すること。社会との関わり方、宗教、国家、犯罪、戦争…。いま、何を見るのか、どう読むのか。“思想界の巨人”が語った、「現代」を生きるということ。

目次

第1章 新聞を読む、時代をつかむ。(13歳になったら、新聞を読もう。世の中の動きを知っておこう。;ぼくが新聞を一生懸命、読むようになった理由。 ほか)
第2章 社会と関わる、自分を生きる。(社会で役割を果たす自分と、取り替えのきかない個人としての自分。;世の中から不必要に傷つけられずに生きるには。 ほか)
第3章 宗教とはなにか、法律や国家はどう成立したのか。(人間の精神に関する大切なことをすべて含んでいるのが宗教である。;宗教は、生やさしいものではなく恐ろしくて危ないもの。 ほか)
第4章 犯罪と死について、考えてみる。(どんなに厳しく罰しても、少年犯罪はなくならない。;他人を傷つけたりする少年は、心が傷ついている。 ほか)
第5章 戦争というもの、自分との距離。(日本でただ一人、戦争に抵抗する詩を書いた詩人。;ささやかな日常を描くことが、唯一の文学的抵抗だった。 ほか)

著者等紹介

吉本隆明[ヨシモトタカアキ]
1924年、東京に生まれる。東京工業大学電気化学科を卒業。詩人、思想家、文芸評論家。2012年3月逝去。享年八七(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とうゆ

14
吉本さんに好感が持てるのは、正直にものをいっているからではないでしょうか。自分の考えは生まれた時代によりフィルターがかかっていると言えることは、中々出来る事ではないと思います。人間と犯罪についての考え方では、前時代的な考えだと、反論がある人は多々いると思いますが、私はそう間違えたものとは思えません。2014/06/08

Natsumi

5
父蔵書

Kiko

5
北朝鮮の問題が浮上する今、私たち日本人は北朝鮮に怒りを覚える。しかし60数年前は同じことを日本はやっていた。情けないと思う。私はまだ18歳。否応なしにこの時代を生きていくしかない。自分なりに考え頑張ろう!2017/10/09

雋多郎

4
新入社員になった。すぐに辞めた。転職してまた辞めた。そんなときにこの本に出会った。 「仕事で役割を果たす自分、取り返しのきかない個人としての自分を、理念上きっちりとわける。そうすることで、不必要に傷つかない」 すぐに辞めていた理由が分かった気がする。2014/07/01

rarudo eme

4
学校の課題で読んだ。 複数あった本でこの本を選択したのは、「13歳は二度あるか」というタイトルが気になったから。どうして13歳なのだろうか、この人は13歳の時期に何か特別な経験をしたのだろうか。と、興味を惹かれた。 吉本さんは13歳の時期に「敗戦」を経験したそうだ。当時軍国少年だった彼は、相当な衝撃を受けた。その時の影響が、その後の日本の戦後思想に大きな影響を与えた。 僕らは今15歳で、大人たちは多感な時期だという。勉強をしなさいといい、遊びなさいという。多分それは本当なんだろうな、と思わされた1冊。 2013/04/07

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