目次
0 「決算書」とは何か?(財務諸表のしくみを知っておく;有価証券報告書とは? ほか)
1 財務諸表は、「ここ」を見る!(貸借対照表のしくみを理解する;3種類の「資産」をおさえる ほか)
2 プロ会計士の数字分析術(財務分析は「比較」が重要;「3つの数字」を比較する ほか)
3 いい会社とやばい会社を見抜く7つの視点(回転期間分析で「安全性」を見抜く―会社の不良債権を調べる;時系列分析で「収益力」を見抜く―長期的な儲けの力を調べる ほか)
4 実践!有名企業の決算書を読み比べよう!(グリー vs DeNA;ローソン vs ファミリーマート ほか)
著者等紹介
大畑伊知郎[オオハタイチロウ]
1969(昭和44)年生まれ。公認会計士、税理士。大学卒業後、株式会社富士銀行(現みずほ銀行)に入行。2007年、公認会計士試験に合格し、あずさ監査法人大阪事務所に勤務。その後、2012年に独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芸術家くーまん843
5
銀行と監査法人であわせておよそ10年のべ数百社の財務分析に携わってきたという著者がいい会社やばい会社を見抜く方法を説く。主に投資や与信の際に必要となる知識だが財務分析の基本と実践をひと通りマスターできる。実際の企業の決算書を題材に解説しているので投資家にとってはどの企業が有力企業か一発でわかるのが特長の一冊。2014/02/13
GameMogmo
2
ヤバそうな事例を基礎的な所から紹介していて面白かったです。データが古いのも今との比較で考えられ良い勉強になりました。2020/04/29
tkokon
2
【既知】きっかけが思い出せないが何かのサイトで見て。『ヤバイ会社を見抜く』ということで、新しい内容を期待したが、「決算書の読み方基礎編」といった位置づけ。既知の内容だった。ただ、「どんな時でも、財務諸表を時系列・他者比較で並べてみると、必ず何らかの発見がある」ということを再確認できたのは良かった。(Kindle)2014/05/27
芸術家くーまん843
2
上場企業の有価証券報告書は決まったルールで作成され会計士がチェックしだれでも読むことができる。その情報を分析するときに効果的な手法は比較するということ。過去の推移を見る。他社と比較する。決算書はお化粧ができるというように経営者には決算書を良く見せたいという誘惑がある。そうした誘惑を助長するようなお化粧の方法が実際にある。それを知ったうえで決算書を見ることが必要。半沢直樹では迂回融資を隠ぺいするため貸付金を隠していた。お化粧はできても数字は嘘をつかない、そう思う一冊。2014/02/26
sab
1
会計士の視線が財務諸表のどこに注がれるのか、それをどのように分析するのか、そして財務諸表の限界まで、わかりやすく解説してくれていた。7つの視点とは安全性=回転期間分析、収益力=時系列分析、安定性=損益分岐点分析、市場リスク=セグメント分析、底力=人件費分析、将来性=研究開発費分析、内部統制=成長速度分析である。他にも基本的項目である売上高営業利益率や流動比率・当座比率、自己資本比率、固定比率、付加価値分析などもさーっと解説してくれている。財務諸表分析の入門としてイメージが湧く良い本だった。2021/07/20