目次
巻頭エッセイ 東大寺修二会の彩り
現代へのメッセージ 現代人と華厳の教え
東大寺の歴史―創建の心を現代も受け継ぐ寺
東大寺と周防国府―重源の勧進
東大寺文学散歩
東大寺の建物と景観
法華堂安置の諸尊
二月堂の修二会―本質とその周辺
著者等紹介
狭川宗玄[サガワソウゲン]
1920年、奈良県生まれ。東大寺長老。大正大学仏教学科卒業。1932年、東大寺に入寺。1945年、方広会竪義(ほごえりゅうぎ)遂行。東大寺財務執事、教学執事、執事長、上院主任、大仏殿主任などを経て、1987年4月、華厳宗管長・東大寺住職就任。1990年4月より東大寺長老
吉岡幸雄[ヨシオカサチオ]
1946年、京都府生まれ。染織史家。「染司よしおか」5代目当主。1971年、早稲田大学第一文学部卒業。1988年、生家「染司よしおか」当主を継ぐ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
91
二月堂が好きです。年越しは東大寺て決めてた時期があった。おみくじで凶引いてから足が遠のいた。 修二会の紙の椿は染司よしおかが代々やってるそうで、あの吉岡一門ゆかりの。さしまぜ、という絶滅品種の椿。 転ぶと猫になるという猫段、東大寺のどこにあるんだろう2021/04/13
荒野の狼
8
古寺巡礼奈良全10巻の第3巻は東大寺。東大寺は国宝建造物・宝物が多いのだが、境内の案内図やパンフレットなどがほとんどなく、予備知識がないと見所を見落としてしまうことになるので、ガイドブックには訪問前に目を通しておきたいところ。古寺巡礼シリーズには奈良のものと、京都のものがあるが体裁は同じ。このシリーズの最大の魅力はカラー写真による建造物・収蔵品などの紹介で、本書では64ページが割かれている。2021/08/31
今夜は眠れない
6
参考に。2015/10/18
rinrinkimkim
3
ガイドブック、と侮れない。梅原猛先生「監修」で一昨年に急逝された吉岡さんが巻頭を飾り、狭川長老が華厳宗について判り易く非常に砕いて講釈している。豪華な!なんと豪華なメンバーなんでしょうか!ちっさな石一つでも、葉っぱ1枚でもいいからみんなで持ち寄って作ろうよ!大仏!と聖武帝が叫ばれてから(約)1300年。焼けても壊されても作り直された根性のあるお寺のガイドブックにふさわしいお名前が並びます。吉岡さんの文章がひときわ美しく格調高い。ベニバナの紅、クチナシの黄。あおによし、奈良の都は令和の御代も匂いたちます!2021/06/12
ohmi_jin
2
何度も何度も行っている東大寺の概要をその歴史や修二会の内容、そして天平時代の司法と共におさらうことができる。2017/08/03