内容説明
維新を駆け抜けた志士たちの証言で浮かび上がる人間坂本龍馬の日本人たる生き方。
目次
第1章 龍馬の評判(勝海舟の龍馬評―冒しがたい威権があって、よい男だった;西郷隆盛の龍馬評―龍馬の度量や到底測るべからず ほか)
第2章 龍馬の恋(初恋の人 平井加尾;純愛の人 千葉佐那 ほか)
第3章 龍馬遭難の真相(寺田屋遭難事件;近江屋遭難事件)
第4章 伝説のことば(手紙・史料より;『英将秘訣』より)
著者等紹介
北影雄幸[キタカゲユウコウ]
東京都新宿区出身。昭和46年、早稲田大学卒業。若き頃より短歌の道を志して、日本語の美しさを学び、『歌集・孤影』を上梓する。平成年代に入り、“男の生きざま”をテーマに、武士道と軍人精神の究明に傾倒し、関連書籍の出版を重ねる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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蔦屋重三郎そっくりおじさん・寺
11
発行は桜の花出版、そしてこの表紙。間違いなく右寄りの龍馬本である。内容は龍馬本人の人となりが伺える龍馬や同志の発言集に解説を加えたものが主。龍馬の語録ではないと否定されている『英将秘訣』の解説部分は右寄りの面目躍如。かなり悪徳な語録なのに、無理矢理右寄りの武士道に解釈。右の方の考え方が伺えて興味深い。その他はわりと良い龍馬入門書。2013/08/18
みんと
3
他の書では味わえない龍馬の魅力を堪能できる。勝海舟や西郷隆盛らから見た龍馬の評判など、目次を見ても興味深く、皆から好かれる潔く男っぷりの良さはもちろん、人としての心の温かさにも触れることができる。龍馬が亡くなった時、勝気で人前で弱味を見せなかった妻のお龍が皆の前で泣き伏したとされているが、女性からの人気もうかがえる。現代でも龍馬ファンの多い理由がよくわかった。この本の文体は読みやすくお薦めである。2010/05/13