内容説明
原始時代の母親が、左手に赤ん坊を抱き、右手で石を投げて狩をしたことから、脳の大型化が始まった。気鋭の神経生物学者が、この「片手投げ説」をもとに、科学の目で創造の神話を展開する。人類の起源の壮大なドラマに一枚の新しい絵をつけ加えた、刺激的な科学エッセイ。
目次
行動学と進化(愛らしい猫―擬態も人の心を打つ;道具をつくったのは女性ではないか;社会進化の歯車には逆転止めがある)
神経生理学(神経生物学の比喩としてのコンピュータ;神経インパルスを使わない計算;左脳、右脳―科学か、それとも新骨相学か)
病態生理学(ウッドロー・ウィルソン物語;分裂病についてしっかりと考えよう)
神経言語学
未来の展望