内容説明
本書は、臨床心理士によるスクールカウンセラーの実際の活動記録を中心に編集されている。巻頭には、河合隼雄氏の講演記録を収録している。実際の活動や事例については、小学校、中学校、高校の順序で配列した。派遣されたスクールカウンセラーの拠ってたつ理論的背景、身につけた技法はそれぞれに異なるが、その学校の状況に応じて、スクールカウンセラーとしての学校臨床心理士の専門性を発揮していることを読みとっていただけると思う。また、スクールカウンセラーの制度化についても、最新の情報にもとづいて今後の展望を記述し、新たな在り方を示唆している。
目次
第1部 第3回学校臨床心理士全国研修会より(河合隼雄講演記録)
第2部 学校臨床心理士の活動の実際(小学校における事例;中学校における事例;高等学校における事例;大震災・神戸少年事件をめぐって;事例のまとめ)
第3部 スクールカウンセリングの未来(今後の展望)