出版社内容情報
◇ 解 説 ◇
ライフラインは、自分が生きてきた道筋を、自分が感じた幸福感の高低によって1本の線でつないでいく自分史である。何があったかよりも、そのとき自分がどう感じたかを重視し、自分に対する理解を深めていく。気づかなかった自分の姿を発見し、これからの人生を模索するのにぴったりのエクササイズである。
◇ 目 次 ◇
1 ライフラインとは
2 学生たちのライフライン
複数の彼に求めたもの(22歳女性)
女性遍歴で得たものは(23歳男性)
自分の本当にやりたいことを求めて(22歳女性)
争うことの嫌いな自分は(23歳男性)
負けず嫌いでやってきた私(23歳女性)/他
3 自分を理解するためのヒント
人が成長していくうえで出会う壁/親からの影響/自分を見失ったときに陥る危険なパターン/他
4 これからのライフラインを創造するために
自分を受け入れる/できることから意識して行動する/他
◇ 著 者 ◇
かわむらしげお|1959年生まれ。筑波大学大学院教育研究科カウンセリング専攻修了(博士、心理学)。東京都の公立学校教諭を15年間経験し、現在岩手大学教育学部助教授。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わなだいアスペ
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具体例として出てくる若者の人生が、あまり問題のない普通の人生に見えたので、アスペの僕は吐きそうになり、何度も読書を中断した。特に、異性との対人関係が人間性の形成に有用なのを見ると、落ち込んだ。コミュ障にはオススメできない。ただ、就活本のような軽さではなく、考える材料としては理論の支えがしっかりしてるので十分。作者自身がコミュ障なのではという記述もいくつかあり、そう考えると、この本は作者が自分を乗り越えようとした努力の結晶でもある。そのことに感激をした。本文に恨みの感情が見えなかったから。2016/08/07
Naoki Shibata
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必要なものは紙とペン。これまでの人生の+、-を時間軸に書きつなぐと、今の自分がどうやってできたのかが見えてくる。ライフラインをたどると、すべてがつながっているんだなぁと思う。協力者数人が本の中でライフラインを語るのも見物。2013/05/01