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臨床風景構成法―臨床と研究のための見方・入り方

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  • サイズ A5判/ページ数 288p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784414400793
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C3011

内容説明

風景構成法で描かれる風景は、風景であって風景でない。川、山、田…と教示に従って描き上げられる風景は、心象風景のスケッチというよりは、決められた筋書きに添って作り上げられるストーリーという側面を備えている。その核心にあるこのようなストーリー性ゆえに、風景構成法を、一点透視図法を理想とする構成度で評価しようとすると、その意義を見誤ってしまう恐れがある。本書は、多視点的なパースペクティブから風景構成法を再評価しようとする意欲的な取り組みである。

目次

第1部 風景構成法再考(ストーリーとしての風景構成法;風景構成法と時間;風景構成法研究の概観)
第2部 風景構成法の臨床(臨床場面における表現活動を考える―不登校を繰り返してきた高3女子Aさんとの面接過程をとおして;声を失った女性が楽器と歌の奏でを取り戻すまで―彼岸を思う在りよう;先天性相貌失認の心理臨床事例―風景構成法を間に置いた接近法;競技生活の滞りと「道」の描写;アスリートの心理サポートと風景構成法;風景構成法とMSSMにおけるストーリー性;不登校臨床―「風景の内閉化」と「十牛図」の視点より)
第3部 風景構成法の深みへ(風景構成法に身を入れる―主観と客観を越えるイメージと身体の可能性;風景構成法の可能性を開く;風景画:ゴッホと広重 in Paris)

著者等紹介

岸本寛史[キシモトノリフミ]
1991年京都大学医学部卒業。2004年富山大学保健管理センター助教授。2007年京都大学医学部附属病院准教授。現在、高槻赤十字病院緩和ケア診療科部長

山愛美[ヤマメグミ]
1987年京都大学大学院教育学研究科博士課程学修認定退学、博士(教育学)。2001年成安造形大学造形学部教授。現在、京都学園大学人間文化学部教授、臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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