内容説明
本書の構成は、性暴力の「理解」から始め、査定、治療教育について述べ、最後に治療事例を掲載する。臨床や教育の現場での実践に参考になるよう、できるだけ具体的でわかりやすい記載を心がけた。
目次
第1部 性暴力の理解、評価、治療教育(性暴力の理解;性暴力のアセスメント;性暴力行動の変化に焦点を当てた治療教育)
第2部 ワークブック(なぜ私はプログラムに参加するのか;私は人と違っているか;どう努力すれば評価されるか;治療教育とは;どのようにして自分の問題に取り組むのか;私はどのようにして性犯罪者になったのか;私の過去、現在、未来;虐待されたらどうするか;被害者;あなたの逸脱サイクル;再犯防止(RP)―変化のためのモデル
回復へのステージ)
著者等紹介
藤岡淳子[フジオカジュンコ]
1979年上智大学文学部卒業。1981年上智大学大学院博士前期課程修了。1988年南イリノイ大学大学院修士課程修了。府中刑務所首席矯正処遇官、宇都宮少年鑑別所首席専門官、多摩少年院教育調査官を経て、大阪大学大学院人間科学研究科教授、臨床心理士。専攻は心理学、司法行政学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
1
性暴力の理解、評価、治療教育: 性暴力の理解 性暴力のアセスメント 性暴力行動の変化に焦点を当てた治療教育 ワークブック: なぜ私はプログラムに参加するのか 私は人と違っているか どう努力すれば評価されるか 治療教育とは どのようにして自分の問題に取り組むのか 私はどのようにして性犯罪者になったのか 私の過去、現在、将来 虐待されたらどうするか 被害者 あなたの逸脱サイクル 再犯防止(RP)――変化のためのモデル 回復へのステージ2022/01/04
たろーたん
1
性暴力は性を手段とした暴力であり本質は暴力である。そこには性的欲求よりも、攻撃、支配、優越、男性性の誇示、接触、依存の欲求がメインとなる。性暴力も多様であり、成人を対象とするものは、怒りや支配、優越性、子供では不安や依存、接触欲求、輪姦の場合は男性集団での立場の強化や優越等、理由は様々である。また「好みのタイプだったから狙った」というよりも加害者にとっては「上手くやれそうか否か」が大切であり、ターゲットに対しては場当たり的だが、犯行は非常に計画的なのである。そして、衝動的に上手く狩れる!と思うのである。2019/06/09
宵子
0
性犯罪被害にあった人がどう理解され、治療するかを書いたもの。 性犯罪に限らず、犯罪被害にあった場合、加害者を罰しても周りに理解されないと治らないことが多いらしい。 2011/12/20
ゼラニウム/フウロソウ科
0
図書館にない2021/11/13
ひ
0
性暴力のアセスメントや治療教育について、基本的な考え方を押さえられた。枠組み作りは大事。面接時の質問がリスト化されていて、ワークシート(ざっとしか読んでいない)も参考になりそうで、いずれは手元に置いておきたいと思う。2021/11/07