内容説明
社会科学は人間の相互作用に関して文化差を超えて適用可能な法則を発見しうるか。本書では、日常社会生活の輪郭を記録する初期の試みである日記や生活時間分析、構造化された様式にもとづく自己報告を紹介しながら、自己観察の位置づけや集約、分析を可能にするためのさまざまな手法を開発し、具体的に説明している。
目次
第1章 系統的自己観察の基礎(系統的自己観察とは;系統的自己観察の理論的・方法論的基礎 ほか)
第2章 系統的自己観察の実際(研究テーマを選ぶ;トピックを定式化する ほか)
第3章 系統的自己観察に対する批判的評価(インフォーマント選定に関する問題;指示内容の作成と説明に関する問題 ほか)
第4章 系統的自己観察から生まれた四つの研究(事例研究1―日常生活における嘘;事例研究2―日常生活で語られる秘密の駆け引き ほか)
第5章 系統的自己観察の応用(系統的自己観察に適したトピック;教育としての系統的自己観察 ほか)
著者等紹介
ロドリゲス,ノーリー[ロドリゲス,ノーリー][Rodriguez,Noelie]
ハワイ・コミュニティカレッジ准教授(社会学)。南フロリダ大学で社会学と英語の学士号を取得後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校で、社会学の修士号と博士号を取得した。研究背景は、量的手法、社会問題、理論、階層、知識社会学、その他いくつかの領域にわたる。社会問題アクティヴィズムに参加している。政治経済学、犯罪学、女性学に関する著作、日常生活に関する研究成果が、各誌に掲載されている
ライヴ,アラン[ライヴ,アラン][Ryave,Alan L.]
カリフォルニア州立大学ドミンゲス・ヒル校教授(社会学)。カリフォルニア大学ロサンゼルス校で学士号、修士号、博士号(いずれも社会学)を取得している。日常生活に関するかれの研究のいくつかが、各誌に掲載されている
川浦康至[カワウラヤスユキ]
東京経済大学コミュニケーション学部教授(コミュニケーション論・社会心理学)。1951年生まれ。東京都立大学人文科学研究科博士課程修了
田中敦[タナカアツシ]
1951年生まれ。名古屋大学大学院工学研究科修士課程修了。原子力研究機関を経て、コンピュータ会社および情報処理関連団体に勤務。併せて翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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