出版社内容情報
嘘の本質と嘘の発見に関して、歴史的事実、小説、実験室研究など広範な資料に基づく透徹した分析を通して、人間行動の深層を解明
序章
第2章 嘘をつくこと、漏洩、そして欺瞞を示す手掛り
第3章 嘘はなぜ失敗するのか
第4章 ことば、声、身体から欺瞞行為を見破る
第5章 欺瞞行為を示す顔の手掛り
第6章 嘘を発見する際の危険性とその予防策
第7章 嘘発見のためのポリグラフ
第8章 嘘の検査法
P.エクマン[エクマン,P.]
著・文・その他
工藤 力[クドウ ツトム]
著・文・その他
内容説明
本書は、嘘の本質と嘘の発見に関して、政治・外交上の歴史的事実、小説、実験室研究など、広範な資料に基づく透徹した分析を通して、人間行動の深層を鮮やかに解明した画期的試みである。
目次
嘘をつくこと、漏洩、そして欺瞞を示す手掛り
嘘はなぜ失敗するのか
ことば、声、身体から欺瞞行為を見破る
欺瞞行為を示す顔の手掛り
嘘を発見する際の危険性とその予防策
嘘発見のためのポリグラフ
嘘の検査法
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
manatee
2
臆せずポリグラフテストのことを〝曖昧〟と言い切れる姿勢に、エクマンの研究者としての信念を感じる。微表情分析も行動心理も複数の要因を包括的に考えてはじめて精度の上がるもので、一つ一つの要素は常に複数個の可能性があるとのこと。興味深いジャンルだ。2022/01/22
たかね@心理学
2
表情、感情、嘘についての研究者であり、「Lie to Me」の主人公のモデルにもなった心理学者ポール・エクマン。彼の「嘘」についての書である。一冊で嘘について理解できたと感じる程、様々な視点から、かつ詳しく書かれている。読み終えた後に指標を巻末で確認できる点が良い。最後に、「この本を読むと相手の嘘が見抜けるようになるか」という点であるが、こういうことを期待して読むような一般人向けの書籍ではないため、おすすめできない。2014/09/22
rukae
0
読みにくいが、翻訳はすごくしっかりしてて工夫されてる感はある。2017/10/23
言いたい放題
0
図書館にない2022/05/29
ピリカ・ラザンギ
0
『表情記述法』のP・エクマンの本。この本は微表情などの情報は少なく、虚言者と嘘発見者の話(医者と患者、犯罪者と取調官)で感情や仕草(表情を含む)から嘘を見抜くことがいかに難しく研究が少ないかが書かれている。嘘を見抜くというポリグラフ(生理作用を見る)も、虚言者の感情が生まれる原因が多様であり、嘘発見者の先入観等のせいで難しいこと(そもそも兆候が無いからと言って真実を言っている訳ではない)。「嘘に騙される」の同じくらい「真実を信じない」リスクが有ること。等、「嘘を見抜く」ということがどういうことかを論じる2019/08/29