出版社内容情報
麗しい恋の表現から嫉妬やうらみまで、様々な言葉も生まれるもの。男と女の間にまつわる喜怒哀楽を大和の言葉で見てみると…?
「片恋」とは片思い、「女殺し」は色男のこと。心が通じ合うことも「魂合う」といえば、切なさも増すというものです。男と女の間に言葉はいらないとはいうものの、麗しい恋の表現から嫉妬やうらみまで、様々な言葉も生まれるもの。男と女の間にまつわる喜怒哀楽を大和の言葉で見てみると…?
【著者紹介】
ごく普通の人々のごく普通の生活における過ごしやすさをテーマに、知的追究を重ねる暮らしバックアップ集団。
内容説明
この世に男と女がある限り、そこには恋が生まれ、言葉はいつも忙しく、その間を行き来します。そして、その言葉によって想いを深めもし、時に底なしの憎しみを抱きもするのです。古人たちが、今に生きる私たちに残してくれた「大和言葉」。中でも男と女にまつわる「大和言葉」696語を、選りすぐりました。恋の「水」「火」「風」、果ては「闇」までもお愉しみください。
目次
第1章 男と女―イザナギ・イザナミの子孫たち
第2章 恋の一生―男がいて女がいて恋が生まれる
第3章 まぐわひ―お床の中の蜃気楼
第4章 郭言葉の摩訶不思議―「苦界にお出でなんし」
第5章 武士の覚悟・公家の風雅―かの時代の矜時
第6章 何だかんだとやっぱり夫婦―宿六と鬼嫁の二世の誓い
第7章 不倫で浮気な常世の倣い―泥沼・昼顔・秘事・迷路
第8章 嫉妬の業火を見よ―火と燃え般若と化す哀しみ
第9章 時は秋、空は雨、夜は離れ―幕切れの情景に佇んで
第10章 正々堂々戦おう慄こう―ロクデナシの罵詈雑言