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出版社内容情報
そのメカニズムを平易に解説し、失語症の諸問題と克服の取組みを紹介。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アルカリオン
4
「失語症に対する誤解を解きたい」という動機で書かれた良書。最も興味深かったのは133頁の「言葉を使わなくても思考はできる」という点。思考には言葉が不可欠なのであれば、失語症者は思考できないことになる。しかし、言葉の使用は常に必要なわけではない。言語獲得前の乳幼児やチンパンジーも思考を要する課題を解決するし、碁や将棋の名手の対局中の思考は言語ではなく視覚的イメージによっている。なお、言語性知能検査を失語症者に対して行うことは無意味であり、図形の欠損部分を正しく指摘させる等の非言語性知能検査を行う必要がある。2018/04/09
さーもんマヨ
4
A 失語症がエピソード形式で語られていて、よくわかりました。2016/04/28
いわし
1
症例を交えて、分かりやすく失語症を説明している。言葉の持つ役割や不思議さも書いていて、おもしろい。2011/04/27
s_n
0
言語聴覚士志望者には最良の失語症入門書。2015/05/10
なをみ
0
言葉を使えなくなることは想像がつかない。なぜなら言葉がなければ、言葉が使えないということすらも伝えられない。非言語コミュニケーションがあるといえど、わたしたちは他者との交流や情報の共有に言語を使用している。そこに障害が発生することの想像は用意ではなく、ピンとイメージできないところもあったが、失語症の入門として読むにはよかった。2015/01/08