出版社内容情報
200年にわたるイギリスへの移民とその子孫の歴史を詳細にたどりながら、移民経験の複雑さと矛盾とを長期的視点からよみとく近接するヨーロッパの国々から、そしてかつての植民地から…。時に迫害をのがれ、時に豊かな暮らしを求めて…。
様々な出自、様々な文化や宗教の移民や難民は、どう社会から排斥され統合されていったのか。200年にわたるイギリスへの移民とその子孫の歴史を詳細にたどりながら、移民経験の複雑さと矛盾とを長期的視点からよみとく。
人種主義の歴史、とりわけ人種主義的暴力、移民についての歴史記述と記憶、多文化主義、移民と食文化の関係、アイデンティティとコミュニティについてなど多角的にアプローチする。
第一章 イギリスは移民の国か?
第二章 イギリスへの移民
第三章 統合への三つの道? 地理、人口動態、経済
第四章 エスニシティ、アイデンティティとイギリス性
第五章 外国人嫌悪と人種主義
第六章 多文化主義の発展
第七章 結論、矛盾するもの、継続するもの
パニコス・パナイー[パニコス パナイー]
パニコス・パナイー ド・モンフォート大学ヨーロッパ史教授。イギリス入移民史研究を代表する研究者の一人。イギリスのドイツ系移民の歴史、人種主義の歴史、難民・移民と記憶、食文化における移民の影響など幅広い関心をもつ。本書の他、Refugees and the End of Empire: Imperial Collapse and Forced Migration in the Twentieth Century (Pippa Virdeeと共編著、2011年、Palgrave Macmillan)、Prisoners of Britain: German civilian and combatant internees during the First World War(2013年、Manchester UP)など多くの著作がある。
浜井祐三子[ハマイ ユミコ]
浜井祐三子(はまい・ゆみこ)北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授。専門はイギリス史およびイギリス地域研究、特に現代イギリスの移民研究。東京大学総合文化研究科博士課程中退。主著は『イギリスにおけるマイノリティの表象--「人種」・多文化主義とメディア』(三元社、2004)、「多民族・多文化国家イギリス」(木畑洋一編『現代世界とイギリス帝国(イギリス帝国と20世紀第5巻)』、ミネルヴァ書房、2007)、「『帝国の残滓』--ウガンダからのアジア人流入とイギリス社会」(木畑洋一・後藤春美編『帝国の長い影』、ミネルヴァ書房、2010)。
溝上宏美[ミゾカミ ヒロミ]
溝上宏美(みぞかみ・ひろみ) 志學館大学人間関係学部講師。専門はイギリス現代史、特にイギリスにおけるポーランド移民の受け入れ、定住過程やイギリスのナショナル・アイデンティティの変容。京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学。「アトリー労働党政権の東欧系移民受け入れ政策」(『二十世紀研究』4、2003年)、「兵士から外国人労働者へ―アトリー労働党政権のポーランド人再定住政策」(『史林』88?3、2005年)、「イングリッシュネスと他者?婦人会から見た第二次世界大戦後のイギリス社会の変容」(『西洋史学』244、2012)など。
内容説明
近接するヨーロッパの国々から、そしてかつての植民地から…。時に迫害を逃れ、時により豊かな暮らしを求めて…。様々な出自、様々な文化や宗教の移民や難民はどう社会から排斥され、統合されていったのか。200年にわたるイギリスへの移民とその子孫の歴史を詳細にたどりながら、移民経験の複雑さと矛盾とを長期的視点からよみとく。移民をめぐる人種主義と多文化主義。
目次
第1章 イギリスは移民の国か?
第2章 イギリスへの移民
第3章 統合への三つの道?―地理、人口動態、経済
第4章 エスニシティ、アイデンティティとイギリス人性
第5章 外国人嫌悪と人種主義
第6章 多文化主義の発展
第7章 結論―矛盾するもの、継続するもの
著者等紹介
パナイー,パニコス[パナイー,パニコス] [Panayi,Panikos]
ド・モンフォート大学ヨーロッパ史教授。イギリス入移民史研究を代表する研究者の一人。イギリスのドイツ系移民の歴史、人種主義の歴史、難民・移民と記憶、食文化における移民の影響など幅広い関心をもつ
浜井祐三子[ハマイユミコ]
北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授。専門はイギリス史およびイギリス地域研究、特に現代イギリスの移民研究。東京大学総合文化研究科博士課程中退
溝上宏美[ミゾカミヒロミ]
志學館大学人間関係学部講師。専門はイギリス現代史、特にイギリスにおけるポーランド移民の受け入れ、定住過程やイギリスのナショナル・アイデンティティの変容。京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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