目次
ヨーロッパの読者のための注解（基礎概念；道の諸現象 ほか）
ヨーロッパのマンダラの例
太乙金華宗旨の由来と内容（本書の由来；本書の心理学的・宇宙論的前提）
太乙金華宗旨（天心；元神・識神 ほか）
慧命経（漏尽；六候 ほか）
著者等紹介
湯浅泰雄［ユアサヤスオ］
１９２５年生れ。１９４９年東京大学文学部卒、文学博士。現在、桜美林大学名誉教授
定方昭夫［サダカタアキオ］
１９４４年生れ。１９７８年上智大学大学院文学研究科博士課程終了。現在、長岡短期大学心理学研究室勤務
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感想・レビュー
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夜間飛行
5
「太乙金華宗旨」と「慧命経」は、瞑想の実践過程を「光の回転」とか「真人を受胎する」という言葉で表すから、神秘的に見える。さらに思念そのものが無になっていくので、禅の悟りみたいに近づきがたい。しかし、ユングはただ単に、神秘の光に目が眩んでこの書を研究したわけではなかろう。西洋の形而上学は思弁の世界であり、意識と身体を遠ざけることによって成り立っている、とすれば、西洋的理性の支配を脱しようとするユングがこの書に引かれたのは当然である。これがヴィルヘルムを通じてユングの目に入ったのはたいへんな幸運だったと思う。2013/01/01
Asakura Arata
3
中医学の考え方と同じ源流にあるため、興味深く読む。中医学とユング心理学を臨床で併用できそう。2011/07/14
Chika
1
何も見えないということを見る。何も聴こえないということを聴く。行為せずに行為する。受胎した光として光を産む。2011/05/29
qwel21
1
西洋のユング心理学、東洋の易経。東西深層心理学の結節点。2009/03/08
