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内容説明
日本の政治家で彼を知らない者はいない、白洲次郎が会ってみろといった男、宋徳和。彼が設立したアジア人のためのアジア系通信社、PANA通信社とはどのようなものだったのか。そこには、ヴェトナム戦争を取材した岡村昭彦、朝鮮戦争を取材、トップ屋集団「東京ペン」を率いたのちPANAを引き継いだ近藤幹雄、シンガポールと日本の架け橋となった陳加昌、太平洋ニューズ圏を夢見た時事通信社の長谷川才次など様々な人物がかかわった。綿密な聞き取りと調査をもとにしたある通信社の戦後史。
目次
第1章 ヴェトナム戦争とPANA通信社―戦場を駆け抜けたフォトジャーナリスト・岡村昭彦
第2章 六〇年代のPANA通信社―戦後写真報道と近藤幹雄の挑戦
第3章 時事通信社の「太平洋ニューズ圏」構想―アジア報道の盟主へ・長谷川才次の野望
第4章 GHQ占領下でのPANA創設―敗戦国日本にやってきたジャーナリスト・宋徳和
第5章 シンガポールのPANA通信社―日星の架け橋へ 東南アジア総局長・陳加昌
終章 PANA通信社とは何であったか
著者等紹介
岩間優希[イワマユウキ]
1982年生まれ。立命館大学先端総合学術研究科一貫制博士課程修了。博士(学術)。専門はジャーナリズム論。現在、中部大学全学共通教育部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BLACK無糖好き
13
アジアの、アジア人による、アジアのための通信社として1949年に設立されたPANA通信社が辿った歴史を、同通信社に関わった五人のジャーナリスト(岡本昭彦、近藤幹雄、長谷川才次、宋徳和、陳加昌)のライフヒストリーを基軸に照射した作品。PANA通信に関しては薄っすらとした記憶しかないので、同盟通信社解散後の共同通信社と時事通信社での業務領域の分担なども含め、戦後日本のジャーナリズムの一端を知る意味でも本書は勉強になった。◇又、PANA通信社の設立者でもある宋徳和の才気溢れる人物像にはとても魅力を感じる。2018/04/13
takao
0
ふむ2017/11/22