津島佑子コレクション<br> ナラ・レポート

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津島佑子コレクション
ナラ・レポート

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  • サイズ B6判/ページ数 396p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784409150320
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

権威の象徴を破壊したとき、いかなる物語が流れ出るのか。生と死の境に降り立つ未踏の日本文学母さん、あの大仏をこわしてよ!


母を失くした居場所なき少年は、この世の権威を憎んでいた。その象徴をこわしたとき、男たちが作り上げた正史の余白から、いかなる物語が流れ出るのか。時空を超え、生死の境に降り立つ未踏の日本文学。

未収録短編「ヒグマの静かな海」併録





大仏を例えば「基地」なり「日本人」なり「原発」なりに置き換えれば、同じ構造が現代のそこかしこに存在している。

そして、存在しなかったことにされている生が、心情が、語られることのない物語として、聞こえない声で語り続けられている。

――星野智幸「声のかけらの氾濫」より

ナラ・レポート

ヒグマの静かな海



声のかけらの氾濫 星野智幸

津島 佑子[ツシマユウコ]
著・文・その他

星野 智幸[ホシノトモユキ]
解説

内容説明

母さん、あの大仏をこわしてよ!母を失くした居場所なき少年は、この世の権威を憎んでいた。その象徴をこわしたとき、男たちがつくり上げた正史の余白から、いかなる物語が流れ出るのか。時空を超え、生死の境に降り立つ未踏の日本文学。

著者等紹介

津島佑子[ツシマユウコ]
1947年、東京都生まれ。白百合女子大学卒業。76年、『葎の母』で第一六回田村俊子賞、77年『草の臥所』で第五回泉鏡花文学賞、78年『寵児』で第一七回女流文学賞、79年『光の領分』で第一回野間文芸新人賞、83年「黙市」で第一〇回川端康成文学賞、87年『夜の光に追われて』で第三八回読売文学賞、89年『真昼へ』で第一七回平林たい子文学賞、95年『風よ、空駆ける風よ』で第六回伊藤整文学賞、98年『火の山―山猿記』で第三四回谷崎潤一郎賞及び第五一回野間文芸賞、2002年『笑いオオカミ』で第二八回大佛次郎賞、05年『ナラ・レポート』で第五五回芸術選奨文部科学大臣賞及び第一五回紫式部文学賞、12年『黄金の夢の歌』で第五三回毎日芸術賞を受賞。2016年2月18日、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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かもめ通信

18
その昔、一度読みかけて挫折したことのあるこの作品にゆっくりと追いかけている津島佑子コレクションで再チャレンジ。第4集は長編「ナラ・レポート」の他に短編「ヒグマの静かな海」と、このコレクションの呼び物の一つでもり、それ自体がひとつの作品にもなっている読み応えのある解説が収録されている。ちなみに今回担当しているのは作家の星野智幸さん。いやしかしこれはまたびっくり!神話か伝説のようであり、仏教的のようでもあり、現実感はないのに妙に生々しい。まさにマジックリアリズム。いろんな意味で恐れ入った。2018/06/28

ソングライン

17
2歳の時、死別した母、そして鳩となりこの世に蘇った母。少年となったモリオが鳩となった母と向かうのは奈良の東大寺、その目的は大仏を破壊することでした。ここに描かれるのは遠い平安の時代から転生を繰り返す親子の物語、時の権力や宇宙の原理にも止めることのできない圧倒的な母性、そして頼りなく責任を放棄する父性。室町の世、母子を引き裂いた仏門という権力にも負けることのない愛情に、恐れすら感じてしまう弱い私でした。2019/07/22

amanon

4
再読本。初回のときは、一体何を読んでいたのだろう?と反省させられることしきり。時空を超え、幾度となく生死を繰り返す森生とその母。そこに立ちはだかる権力や、抑圧、そして無理解…その権力との象徴としての奈良の大仏は、解説にもあるように深くて重い意味を孕む。とりわけ、最終部における大仏殿の再建供養の描写は、まさに権力側の身勝手さとそれに振り回される民衆の姿をリアルに暴き出していると言っていいだろう。また併録された「ヒグマ〜」も不器用にしか生きれず、自死を選んだ男の姿を描いた掌編で、短いながらも味わい深い作品。2018/04/17

takao

3
ふむ2024/04/22

ポチ

0
モリオと一緒に何度も色んな生を旅した。長いようであっという短い旅だった。深遠な世界を描くのに小難しい言葉はいらない。津島さんの言葉は分かりやすく、深く、味わいがある。冒頭3行読んでずうっと手元に置くと決めた。2018/11/26

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