出版社内容情報
本書は、主に美術をめぐって著者がここ数年、考えたり書いてきたりしたものを一冊にまとめたものである。
絵画が思考と、イメージがロゴスといかなる関係を結びうるのかを問う「絵画論」、「間メディア性(インターメディアリティ)」に焦点を当てた「光、色、音」、美学の本来の問題、「感性(アイステーシス)」に立ち返った「美学=感性論」と、イメージの世界に分け入りながらその根源に鋭く迫る。
【著者紹介】
1954年、生まれ。京都大学人間・環境学研究科教授。西洋美術史、思想史。著書に『モランディとその時代』(人文書院、2003年、吉田秀和賞)、『フロイトのイタリア』(平凡社、2008年、讀賣文学賞)、訳書にロベルト・ロンギ『芸術論叢』(中央公論美術出版、1999年、ピーコ・デッラ・ミランドラ賞)など多数。
内容説明
セザンヌ、モランディ…幻の展覧会へようこそ!
目次
1 絵画論(イメージの根源、根源のイメージ;思考するイメージ、イメージする思考―セザンヌと解釈者たち;「天使が何かするときのように行動せよ」―クレーの天使の余白に;喪としての絵画―モランディの芸術;灰色の魅惑、あるいは色の震え;作者を捜せ!―ボルゲーゼ美術館と二人の目利き)
2 光、色、音(光のエクリチュール、あるいは破壊と誕生の詩学;「すべての芸術は音楽の状態を憧れる」再考;愛のチューニング―「調律の図像学」のためのスケッチ;ニュートンと画家たち―科学と芸術が出会うとき;ムーサとセイレーン―声の魔力)
3 美学論=感性論(バロックとネオバロック―モダンとポストモダンの狭間で;「醜」と「崇高」―モダンとポストモダンを横断する美学的カテゴリー;「メディウム」の行方;メランコリーの星座―パノフスキー、ベンヤミン、アガンベン;「昇華」とは何の謂いか?)
著者等紹介
岡田温司[オカダアツシ]
1954年広島県生まれ。京都大学人間・環境学研究科教授。西洋美術史、思想史。著書に『モランディとその時代』(人文書院、2003年、吉田秀和賞)、『フロイトのイタリア』(平凡社、2008年、讀賣文学賞)、訳書にロベルト・ロンギ『芸術論叢』(中央公論美術出版、1999年、ピーコ・デッラ・ミランドラ賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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