内容説明
宮下規久朗からフリード、ロンギまで、気鋭論者17名によるカラヴァッジョ・パノラマ。
目次
1 正射(扉を押し開くもの―「聖トマスの不信」をめぐって;ロンバルディアのプレ・カラヴァッジェスキ―「メートル」と歴史性;幻視のリアリズム―カラヴァッジョの宗教画;カラヴァッジョが描いた「音楽」)
2 反射(凸面鏡の自画像―パルミジャニーノとカラヴァッジョ;カラヴァッジョ考;鏡のなかのカラヴァッジョ)
3 乱反射(デレク・ジャーマンのカラヴァッジョ―活人画映像をめぐって;同時代人の眼に映ったカラヴァッジョ;交差するふたつの眼差し―カラヴァッジョとパゾリーニ)
4 歪像(はみだし者の系譜;白のバロック―アンドレス・セラーノ;ナルキッソスはバロック的か?;時の肉に触れる―あるいはセクシュアリティは歴史主義に抵抗する)
著者等紹介
岡田温司[オカダアツシ]
1954年生。京都大学大学院博士課程修了。京都大学総合人間学部助教授。西洋美術史
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