出版社内容情報
人文学の尖端を切り拓く五人の研究者が語る、知の未来。対談者:中村隆之、藤原辰史、小泉義之、千葉雅也、ティモシー・モートン新時代への思想のシフトは、もう始まっている。
歴史の転換点のいま、何を考えるべきか。人文学の尖端を切り拓く五人の研究者が語る、知の未来。
◎5つの対談
中村隆之 「読むこと、書くこと、提示し続けること」
小泉義之 「いまほど面白い時代はない」
藤原辰史 「対抗するテクノロジーの発明」
千葉雅也 「ナマコとヤドカリ」
ティモシー・モートン 「世界には穴が空いている」
はじめに
1 読むこと、書くこと、提示し続けること(中村隆之)
書くことと会話すること/言語が生み出すリアリティ/度外れなもの
ディシプリンのリミット/理解と共与/存在から関係へ
アウトサイダーの位置に身をおく/衰弱からの回復
追記――不透明なものを訳す
2 いまほど面白い時代はない(小泉義之)
人文学は危機か/大学人への期待/そこそこの研究の維持
大学を減らせ/大衆の教養/施設とコロニー/人間科学としての復活
人間科学のネタはいくらでもある/オブジェクト指向存在論
3 対抗するテクノロジーの発明(藤原辰史)
分解の哲学/研究と社会運動/人間観の行き詰まり
部分がばらばらに成長する/文理融合/人文学の対抗テクノロジー
人間中心主義からの脱出/「縁」の思想
4 ナマコとヤドカリ(千葉雅也)
複数性の問題/関係主義的な癒し/ナマコとヤドカリ
左派知識人のクリーンさ/思考の結晶化とイメージ
一九九○年代のゆるさ/偶然性/オブジェクトについて
他者の力能と独断/新たな言語実験/非人文学
5 世界には穴が空いている(ティモシー・モートン)
経験と無限/生き残りと笑い/レイシズムとファシズム
惑星的な目覚め/科学主義的ニヒリズム
インタヴューを終えて
篠原雅武[シノハラマサタケ]
篠原雅武(しのはら・まさたけ) 1975年、横浜市生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。現在、大阪大学大学院国際公共政策研究科特任准教授。社会哲学、都市と空間の思想史。著書に、『公共空間の政治理論』(人文書院、2007年)、『空間のために 遍在化するスラム的世界のなかで』(以文社、2011年)、『全‐生活論 転形期の公共空間』(以文社、2012年)、『生きられたニュータウン 未来空間の哲学』(青土社、2015年)、『複数性のエコロジー』(以文社、2016年)。訳書に、デイヴィス『スラムの惑星』(共訳、明石書店、2010年)、ケリー『フリーダム・ドリームス』(共訳、人文書院、2011年)、スピヴァク『いくつもの声』(共訳、人文書院、2014年)、デランダ『社会の新たな哲学』(人文書院、2015年)など。
内容説明
新時代への思想のシフトはもう始まっている。歴史の転換点のいま、何を考えるべきか。人文学の尖端を切り拓く五人の研究者が語る、知の未来。
目次
1 読むこと、書くこと、提示し続けること×中村隆之(書くことと会話すること;言語が生み出すリアリティ ほか)
2 いまほど面白い時代はない×小泉義之(人文学は危機か;大学人への期待 ほか)
3 対抗するテクノロジーの発明×藤原辰史(分解の哲学;研究と社会運動 ほか)
4 ナマコとヤドカリ×千葉雅也(複数性の問題;関係主義的な癒し ほか)
5 世界には穴が空いている×ティモシー・モートン(経験と無限;生き残りと笑い ほか)
著者等紹介
篠原雅武[シノハラマサタケ]
1975年神奈川県生れ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。現在、大阪大学公共政策研究科特任准教授(2017年3月まで)。第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館制作委員を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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