内容説明
「歴史」をテーマにした人文・自然諸科学の多分野の研究者による濃密な10の講演と5つのディスカッション。歴史論に新たな光をあてる、5年におよぶ熱きシンポジウムの記録。
目次
第1部 歴史のはじめと文字(二〇〇〇年)(「歴史」のはじめ―軍事と祭;イスラーム的観点から見た白川学)
第2部 歴史のはじめ 生命論的・宇宙論的立場から(二〇〇一年)(「生命の歴史」なるもの;自然という古文書)
第3部 近代の諸相と射程(二〇〇二年)(真・善・美と近代文明;ホイッグ史観を超えて―異文化理解としての歴史)
第4部 今よみがえるゲーテ時代の歴史観(二〇〇三年)(芸術について歴史的に語ること―ドイツ・ロマン主義をめぐって;「大きな歴史」か「小さな歴史」か―ゲーテ『色彩論』歴史篇に学ぶ)
第5部 歴史の理念・歴史の語り(二〇〇四年)(歴史認識と歴史叙述―「ナラトロジー(物語り論)」の視点から
理念と歴史―カントの現代的意義)
著者等紹介
芦津丈夫[アシズタケオ]
1930年生まれ。京都大学名誉教授。2001年死去
木村敏[キムラビン]
1931年生まれ。京都大学医学部教授を経て、河合文化教育研究所主任研究員。京都大学名誉教授
大橋良介[オオハシリョウスケ]
1944年生まれ。京都工芸繊維大学教授を経て、大阪大学大学院教授
高橋義人[タカハシヨシト]
1945年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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