出版社内容情報
ポストモダン以降の地平にサルトルを再定置した、意欲的な新サルトル論。
内容説明
膨大な遺稿を丹念に読みとき、サルトル思想の核心、不在のモラル論を再構築する。アンガジュマンから、自由、応答責任、贈与、共同体、ジェネロジテまで、サルトルからの呼びかけに、いま、大胆に応答する。
目次
1 文学と哲学をつなぐもの(読者論;モラルの問題)
2 モラルとエクリチュール(呼びかけとは何か;贈与について;アンガジュマン)
3 『嘔吐』を読む(植民地問題への視線;沈黙の共同体;自伝というトポス)
著者等紹介
沢田直[サワダナオ]
1959年生。パリ第1大学哲学科博士課程修了(哲学博士)。専攻は哲学、フランス語圏文学、地中海思想。現在、白百合女子大学教授
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