マテリアル・セオリーズ―新たなる唯物論にむけて

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マテリアル・セオリーズ―新たなる唯物論にむけて

  • 北野 圭介【編】
  • 価格 ¥2,530(本体¥2,300)
  • 人文書院(2018/08発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 303p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784409030998
  • NDC分類 104
  • Cコード C1010

出版社内容情報

建築、美術、哲学、映画研究、フェミニズム、メディア論、社会学など、第一線の研究者との8本の討議。物質に回帰する理論の群れ



新しい唯物論、思弁的実在論、オブジェクト指向存在論などの新しい現代思想をはじめ、21世紀のバズワードとなった人新世をめぐる議論、あるいはメディア論におけるプラットフォームへの着目、人文社会学における情動論など、今日、人文諸学の基礎理論の周りには、「物質」、「テクノロジー」、「情動」といった言葉がはげしく飛び交っている。世界的規模で爆発的に展開している、その潮流はどこから来たのか。そして、どこへ向かうのか。各分野をまたいで繰り広げられる、濃密な議論の応酬。



建築、美術、哲学、映画研究、フェミニズム、メディア論、社会学など第一線の研究者20名による、8本の討議が浮かび上がらせる、最前線の知の光景。

序 表象からものへ、ものから表象へ

? ものをめぐる新しい思考

1 新しい唯物論の可能性とその限界――兆候としてのモノ
   +アレクサンダー・ザルテン

  ニュー・マテリアリズムの興隆とその起源 セオリーか兆候か
  アニミズムと資本主義の連関 死と時間の問題 イメージの循環と変化
  モノとのあるべき関係を探して

2 人新世とフェミニズム
   +飯田麻結+依田富子

  「人新世」をめぐる問題圏の拡がりと強度 ハラウェイの影響と継承
  思考不可能性という問題をどう立て直すか 誰が人新世を語ることができるのか

? ポストメディア、ポストヒューマン

3 メディアテクノロジーと権力――ギャロウェイ『プロトコル』をめぐって
   +伊藤守、大山真司、清水知子、水嶋一憲、毛利嘉孝、北村順生

  ネットワーク化する権力と対抗運動 〈帝国〉とプロトコルの現在へ
  プロトコルへの戦術的応答 プロトコルはパワフルなのか
  『資本論』と人工生命 読解のための三つのポイント
  カルチュラル・スタディーズ、人工知能 技術決定論への回帰?

4 ポストメディウム理論と映像の現在
   +加治屋健司+門林岳史+堀潤之+前川修

   ポストメディウム理論の限界 マノヴィッチ/ベルール クラウスの批評戦略
   メディウム以降の美術 メディウム間の棲み分け

5 リダンダンシー・ハビトゥス・偶然性――ポストヒューマニズムの余白に
   +坂元伝+佐藤良明+リピット水田堯+山内志朗

  ポストヒューマンとリダンダンシー 接頭辞「ポスト」の行方
  「無意識」以後のit 創発性の建築空間
  エンボディメント(身体化)とは何か 「自由」というファンタジー

6 映画をめぐる新しい思考のために
   +宇野邦一+リピット水田堯

  フレームとは何か 映画における過剰なもの 身体の還元不可能性
  「見者」の身体 映画と精神分析

? 「日本」をめぐって

7 日本哲学のポジショニング
   +檜垣立哉

  日本哲学の現代性 西田幾多郎の強度 ポストモダンと京都学派
  哲学と批評の交わらなさ マルチ・ナチュラリズム 未来のテクネー論へ

8 日本社会をいかに語るか――来るべきカルチュラル・スタディーズ
   +吉見俊哉

  バーミンガム学派の役割 カルチュラル・スタディーズとの出会い
  『思想の科学』とカルチュラル・スタディーズ 社会学とカルチュラル・スタディーズの関係
  アジアとの連携へ 敵と「添い寝」する戦略 グローバリゼーションの渦の中で
  「理論」の役割 流行思想からの跳躍 大衆文化とカルチュラル・スタディーズ
  日本近代の特殊性 日本に期待されるもの 「文化」を再定義する

あとがき――言葉の揺れのなかで考える

人名索引

北野 圭介[キタノケイスケ]
著・文・その他

内容説明

新しい唯物論、思弁的実在論、オブジェクト指向存在論などの新しい現代思想をはじめ、21世紀のバズワードとなった人新世をめぐる議論、あるいはメディア論におけるプラットフォームへの着目、人文社会学における情動論など、今日、人文諸学の基礎理論の周りには、「物質」、「テクノロジー」、「情動」といった言葉がはげしく飛び交っている。世界的規模で爆発的に展開している、その潮流はどこから来たのか。そして、どこへ向かうのか。各分野をまたいで繰り広げられる、濃密な議論の応酬。建築、美術、哲学、映画研究、フェミニズム、メディア論、社会学など第一線の研究者20名による、8本の討議が浮かび上がらせる、最前線の知の光景。

目次

序 表象からものへ、ものから表象へ
1 ものをめぐる新しい思考(新しい唯物論の可能性とその限界―兆候としてのモノ;人新世とフェミニズム)
2 ポストメディア、ポストヒューマン(メディアテクノロジーと権力―ギャロウェイ『プロトコル』をめぐって;ポストメディウム理論と映像の現在;リダンダンシー・ハビトゥス・偶然性―ポストヒューマニズムの余白に;映画をめぐる新しい思考のために)
3 「日本」をめぐって(日本哲学のポジショニング;日本社会をいかに語るか―来るべきカルチュラル・スタディーズ)

著者等紹介

北野圭介[キタノケイスケ]
1963年生まれ。立命館大学映像学部教授。映画・映像理論、社会理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Bevel

2
分析哲学だろうが大陸哲学だろうが、批評理論だろうが、クリエイターであろうが、とにかく誰に対しても開かれている言葉の妙な安心感があるのがよいところ。読んでいて自分は、この作品を読むのは誰か、という問いではなく、この作品を作ったのは何か、という問いの下で現れる社会の考え方が好きだなと思ったし、「技法的支持体」などの作品の条件に対する分析よりも、何が作品の条件をデザインするかみたいな問いの下で現れる物質性が好きだなと思った。2019/07/26

yu-onore

0
「無メディウム的条件」としての「ポスト・メディウム的条件」(「メディウム・スペシフィシティが消去され、脱臼され、そのことによってむしろメディウム自身の無媒介性が明らかになる瞬間」)。ある特定のものについて現代の傾向性を説明した上で、その「既存のなにかにからめとられていく」力学を批判し、それに批判的に介入する作品を評価するクラウスの論法(「いろいろなものを時代遅れにしていく資本主義のシステム」への抵抗としての、「古くなったメディウムをその二重性によって浮かび上がらせる」再発明)2022/01/04

Mealla0v0

0
タイトルから想起されるのは近年の哲学的潮流である思弁的実在論・新実在論・新唯物論だろう。実際、北米の議論を中心にそうした議論が紹介されながら、日本の文脈での位置づけが模索されている。とは言え、哲学本流というよりは社会学系のメディア論を中心に据えているのが特徴。個人的には、檜垣との対談、メディアのハードを論じる点、人新世とフェミニズムの議論が面白い。基本的には海外でもそうだが、メディアを記号としてではなく「物質」として捉える試みは今後のメディア論にとって重要なポイントだろう。2018/11/14

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