内容説明
正義とは何か、権力とは何か、「正しさ」と「力」の根源を問う30冊。
目次
第1部 政治とは何か―政治・権力・自由(丸山眞男『政治の世界』;マキアヴェッリ『君主論』 ほか)
第2部 政治と規範―正義・善・法(アリストテレス『ニコマコス倫理学』;ロールズ『正義論』 ほか)
第3部 デモクラシーと政治の場(ルソー『社会契約論』;シェムペーター『資本主義・社会主義・民主主義』 ほか)
第4部 現代の政治争点―財・アイデンティティ・戦争・環境(ノジック『アナーキー・国家・ユートピア』;マーフィー、ネーゲル『税と正義』 ほか)
第5部 国境を越える政治―グローバリゼーションと地球政治の可能性(キケロー『義務について』;マルクス『共産党宣言』 ほか)
著者等紹介
伊藤恭彦[イトウヤスヒコ]
1961年生。大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得。博士(法学)。現在、名古屋市立大学大学院人間文化研究科教授。著書に、『貧困の放置は罪なのか―グローバルな正義とコスモポリタニズム』(人文書院、2011年度日本公共政策学会著作賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メガネ
13
序章のところに、政治哲学を学ぶ上での「べき」論をまなぶにふさわしい30冊と書いてあったと思うのだけれど、そもそも政治哲学は「べき」論でわりきれないというのがゼミの教授の言うところのはずで。「税と正義」は読もう。2015/06/12
ステビア
3
非常に良いブックガイド。幅広くお勧めできる。気になるシリーズである。2014/01/12
wanted-wombat
1
いいブックガイド。2013/01/09
VISTA
1
ここに挙げられている本を読んでこそ役に立つ一冊。エッセンスはよく抽出していると思うし、方向性をある程度定めてくれるのにはよい指南書だと思う。2012/08/14
kito
0
テーマに沿った基本的な専門書を紹介するブックガイド。権力性を悪魔との契約と溶接して表現したり、人々の土地権に関する問題を地球の有限性に繋げたりといった各書のときめき要素が紹介されていて面白かった。2015/05/16