内容説明
白血病で余命いくばくもない20代の橋田久子は、徐福伝説に興味を持ち、古代史の通説に真っ向から挑戦する『もう一つの邪馬台国』という著作の執筆に情熱を燃やしていた。だが取材のため訪れた島根の玉造温泉で、遺体となって発見される。凶器は現場付近に落ちていた日本刀だった。彼女の手には、古代史の常識を覆すかもしれない謎の「金印」が。取材執筆を終始手伝っていた友人の結城泰代が、捜査に乗り出した宮之原警部に協力するうちに、いくつもの謎が次から次へと浮上してくる。
著者等紹介
木谷恭介[コタニキョウスケ]
1927年、大阪生まれ。私立甲陽学園卒。浅草の劇団「新風俗」、「三木トリロー文芸部」などを経て、ルポライターとして活躍。1977年頃より風俗営業の女性を題材とした小説で一躍注目を浴び、その後『赤い霧の殺人行』で旅情ミステリーの分野に進出。近年は宮之原警部が活躍するシリーズが人気を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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