内容説明
教頭昇格が内定、さらに愛娘の結婚を目前に控え人生の絶頂期にある千葉雅也だが、たったひとつの齟齬が彼の運命を狂わせていく。学生の受験票を提出し忘れてしまったのだ。取り返しのつかない失態に千葉はじょじょに精神をむしばまれ、やがて思いがけない行動に出る…。教師と生徒が同時に失踪、別々に殺されて発見されるという奇妙な事件を、推理作家の吉本紀子と広域捜査官・上島警部が追う。しかし犯人と思われる人物には、鉄壁のアリバイが―鮎川賞作家による本格推理小説。
著者等紹介
石川真介[イシカワシンスケ]
福井県鯖江市生まれ。東京大学法学部法律学科卒。現在、トヨタ自動車(株)生技管理部門で活躍中。平成3年、処女長編で第2回鮎川哲也賞を受賞。TV東京ドラマ化『女と愛とミステリー』。福井県ふるさと大使。鯖江市ふるさと大使。日本推理作家協会会員
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