内容説明
ももクロ、AKB48、あまちゃん―。震災の後、なぜ社会はアイドルを求めたのか?
目次
第1部 ももクロはAKB48を超えるか?―アイドル消費における鎮魂とカーニヴァル(“紅白の向こう側”のアイドル革命『5TH DIMENSION』の衝撃;3・11と鎮魂としての芸能;Z革命と“妹の力”;消費文化の幻想と“ももクロ”;不可能性の時代の“ももクロ” ほか)
第2部 まばゆい笑いの発作―アイドルとロックのためのパフォーマンス論(大衆音楽批評と、語り得ないもの;アウトサイドのアイドル;楽譜に載らない音への欲望;クラウドソーシング時代のエンターテインメント;発声と即興、ダイアローグとポリフォニー ほか)
著者等紹介
清家竜介[セイケリュウスケ]
1970年生まれ。専門は社会哲学・社会学。現在、早稲田大学助教。メディア論とコミュニケーション論を基礎に、コミュニティと人々の主体性の変容について考察している。論文「ジンメルと近代的自由」(『経済社会学会年報』第25号)で第一回高田保馬賞奨励賞受賞
桐原永叔[キリハラエイシュク]
1970年生まれ。編集者/ライター。『IT批評』編集長。シナリオライター、出版社勤務を経て、現在、眞人堂株式会社代表。これまで多数の書籍の編集を手がける。ビジネス書籍の企画制作のほか、企業の広報活動コンサルティング、各種ビジネスセミナー企画・運営などを行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tomo
1
なかなか興味深い内容だが、表現が難しくてあまり理解はできてない…まぁ好きなものは好きって事で良いか2014/04/13
nbhd
1
ぼくのももクロ熱がだいぶおさまってきているせいか、よくない。頭のいい人たちがつかうカタカナばっかりで困った。バフチンのカーニバルとか出てくるんだけどねぇ、ユーチューブで「だって、あーりんなんだもん」を何十回か観たほうが正しい時間な気がする。2013/10/11
MrO
0
再読である。あらためて、現代社会の諸相を読み解くために、とても有用な指摘がされていることに気づく。とくに、AKBとももクロの対比は秀逸である。既存のシステムが有効に機能しなくなった現代、それに替わるシステムを構築するのも一つの手だし、もはやシステムそのものを笑い飛ばすのも手である。前田敦子の発言も立派であるが、高城れにの発言も捨てがたい。現代を誠実に生きて行く人は、AKBとももクロの間を揺れ動きながら、態度を決めることになるのだろう。2014/03/06
MrO
0
ここには、とても重要なことが語られている。つまり、ももクロとの突然の出会いを語ろうとする試みである。それは、初めてアイドルに夢中になった、初めてのNHKの朝ドラを見た(もちろん、あまちゃん)という、多くの、結構真面目に生きてきたおじさんたちに、わけのわからなさを説明する言説を与える試みである。よかった、僕だけじゃなくて。2013/10/08
h
0
手軽に理論を使ってあれこれ論じるのにげんなりさせられた。