出版社内容情報
泳ぎくらべに感じ入った大名が、三人一組で競い合ってみてはと持ちかける。皆乗り気になり動き出すが、そこへ思わぬ災難が――。
内容説明
客で賑わい商売繁盛な料理屋「わん屋」。そこに常連の同心が面白そうな話を持ち込んだ。大川での泳ぎくらべを見ていたある大名が感じ入り、泳ぐだけではなく、競馬、駆けるを足した三種で競い合う「三つくらべ」を思いついたのだ。皆賛同し、準備にかかるが、江戸の町を大火が襲い、三つくらべに出るはずだった火消しが巻き込まれてしまい―。
著者等紹介
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年三重県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。87年にデビュー。音楽、料理、俳句ほか多彩な知識を作風に生かし、時代小説からミステリーやホラー小説なども手がける。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雅
42
時代小説でトライアスロンとは!ほのぼのの中にワクワクも。2021/02/07
よっしー
19
相変わらず安定感のあるお話でした。前回の泳ぎ比べも楽しそうでしたが、今回はそれに加えて乗馬と走りが加わりました。武家と町人なんて身分差があるので、本来であれば気軽に声を掛け合える相手ではないと思うのですが、白熱したバトルを繰り広げる…という展開は面白かったです。そして、少しずつ円造が成長していますね。お客様にも可愛がって貰えているようで、何よりです。2023/05/31
ちゅるふ
4
時代的にアレはどうすんだ?と思ったら、ソレできた。うまいことやったな。2020/10/14
なつき
2
お江戸でトライアスロン。自転車はお馬。ということで、脳内では白馬がぽっくりぽっくり歩いてました。2022/04/04
アニータ
1
前作「夢あかり」を飛ばして読んでいたので、そのあとにもう一度読みました。2024/03/07