出版社内容情報
真冬に集う男女が繰り広げるラブストーリー。衝撃の結末にあなたは驚愕する! 文庫化に合わせ、書き下ろし短編を追加。
内容説明
都内で働く広太は、合コンで知り合った桃美とスノボ旅行へ。ところがゴンドラに同乗してきた女性グループの一人は、なんと同棲中の婚約者だった。ゴーグルとマスクで顔を隠し、果たして山頂までバレずに済むのか。やがて真冬のゲレンデを舞台に、幾人もの男女を巻き込み、衝撃の愛憎劇へと発展していく。文庫特別編「ニアミス」を収録。
著者等紹介
東野圭吾[ヒガシノケイゴ]
1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学工学部卒業。85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、12年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文芸賞、13年『夢幻花』で第26回柴田錬三郎賞、14年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
456
可愛い女の子と二人で滑るスノボ、職場の親しい仲間たちと滑るスノボ、ゲレンデでスノボを愉しみながらの合コンまで登場する。そんな中で繰り広げられる各短編は非常に読みやすく、また愉しめるものばかり。我々読者の周りにネタとして語られるような男女の恋愛に纏わる、どこにでもありそうな話が非常に面白い読み物になっている。ミステリ風味も加味され、サプライズも用意されているし、またスノボ愛を筆頭としたウィンタースポーツへの愛情も織り込まれている。とっつきやすく、また思わずにやけてしまう面白さと人間模様が詰まった作品集だ。2020/05/23
馨
365
登場人物が順番に主人公になりながら繋がっているけと短編、オムニバス的に進んでいくゲレンデ小説。軽く、あっという間に読めました。最初の広太と桃美のゴンドラの話がインパクトがあってハラハラして1番好きです。他もヒヤヒヤするものもありました。総じて出てくる男性キャラが好きになれず、弥生ちゃんが1番まともで良かったです。2020/02/06
ehirano1
304
なんだこの異様な緊張感は!!!もうドッキドキでしたわwww。これは新しいタイプのサスペンスですらあるのではないかと思いました。これは凄い!2023/06/24
ノンケ女医長
192
出会いを求める男女が多く登場する。女性が年齢を告解すると、途端に若い男性が眼前の相手に興味を失い、次の異性を探す様子を読んで「これが、真っ当な行動なのだろう」と突き付けられ、気落ちした。著者の、猛烈なゲレンデ愛が伝わる。眩しいくらいに。2022/10/22
yumimiy
166
いろいろピンチのため後輩から三冊借りた。どれから読もうか迷ったが、軽いタイトルのこれから読んだら内容も軽かった。結婚願望のつよい後輩は、こういうのを手本にしているのかとニンマリ。なにが恋のゴンドラだよと笑えるのは、結婚適齢期の複数の男女があの手この手で恋愛の駆け引きする様の意馬心猿。そもそも、男は条件が揃えば浮気する生き物、特徴的なのは無駄にウソが上手い。女も負けてない、自分好みにカスタマイズを企む。ま、人生は冒険だよね。ゴンドラといえば、紅葉時に乗った苗場のドラゴンドラからの景色が素晴らしくまた乗りたい2020/04/26