出版社内容情報
日本文学界の鬼才・筒井康隆の名作群を、17名の漫画家がそれぞれの感性でコミカライズした驚異のアンソロジー、ついに文庫化!
内容説明
日本SF黎明期を支え、今や正真正銘、日本文学界の大スターとなった鬼才・筒井康隆。その傑作・怪作の数々を、17人の豪華執筆陣が独自の解釈でコミカライズ!SF、スラップスティック、不条理、実験、哀愁と残酷…。広大無辺のツツイ宇宙が、ここに漫画で再降臨!さらに巻末には、原作者である筒井自身が執筆した短編漫画も特別収録!!
著者等紹介
筒井康隆[ツツイヤスタカ]
1934年、大阪市出身。同志社大学文学部卒業。60年に弟たちと刊行したSF同人誌「NULL」が推理小説の大家・江戸川乱歩に認められ、短編「お助け」が乱歩の手がけていた雑誌「宝石」に再録されたことで、本格的な文筆業を開始。65年、初作品集『東海道戦争』を刊行。81年に『虚人たち』で泉鏡花文学賞を、87年に『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞を、92年に『朝のガスパール』で日本SF大賞を、2000年に『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。02年、紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
61
読みながら思い出しました。すごく昔に読んだことあった!筒井氏の短編を漫画化したものです。有名漫画家揃いで豪華な布陣。しかし筒井作品は数冊しか読んでいないわたしですので、元ネタが分からないものだらけ。これらの原作を1冊にまとめて出してくれるといいなぁ、読みたいなぁ。2019/11/03
keroppi
61
元になった「筒井漫画讀本」を持っているのに、出張で読む本がなくなって、本屋さんでこの本見つけたら買わずにおれなくなった。もちろん、ほとんど既読なんだけど、いいんです。出張で疲れた頭には、これくらいの毒がいい刺激になります。2019/10/31
アマニョッキ
41
吾妻ひでおさんを偲んで。やっぱり吾妻さんの描く女の子は抜群に魅力的。他は蛭子能収さんととり・みきさんの作品が好み。巻末には筒井さん自らの漫画も収録。めちゃくちゃ上手いしこれが一番面白いかも。2019/10/22
りんご
40
しりあがり寿、相原コージ、吾妻ひでお、蛭子能収、喜国雅彦などなど、私の中で懐かしい漫画家さんたちが、筒井康隆御大の作品を独自解釈で漫画にしてます。御大自らも漫画をお描きになっておられます、怪作です。2022/09/15
Vakira
37
筒井康隆さんの作品を好きな漫画家の方が漫画化。解釈の違いでちょっと違った作品になっているらしい。色んなパターンがあり、奇想天外な発想が流石です。今回の最大の収穫は筒井康隆さん自身が描いた漫画掲載。ストーリーもさながら漫画も描けることに驚きました。もう一冊発行されるそうなのでそれもまた読みます。2019/10/04