出版社内容情報
盟友西郷隆盛と袂を分かった西南の役から一年後の暗殺まで、新しい国造りに邁進した大久保利通の志と最期を描く渾身の歴史長編。
内容説明
国造りに命を捧げた男が夢見た未来とは―明治維新から十年、内務卿となった大久保利通は征韓論を唱えた盟友・西郷隆盛と対立、故郷・鹿児島へ戻った西郷は挙兵する。同じ頃、新政府に不満を抱く元金沢藩の士族は西郷の動きに共鳴、怒りの標的は大久保に向かう。彼らが策謀を巡らすなか、新しい国造りに邁進する大久保。そしてその日が…。西南の役から暗殺までの一年を描く渾身の歴史小説。
著者等紹介
渡辺房男[ワタナベフサオ]
1944年、山梨県甲府市生まれ。東京大学文学部仏文科卒。NHK在職中の1999年、『桜田門外十万坪』で第23回歴史文学賞、「指」で第18回世田谷文学賞を受賞。2001年には『ゲルマン紙幣一億円』で第51回中村星湖文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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