出版社内容情報
聖地・甲子園をめざし切磋琢磨する球児たちの汗、そして涙――野球を愛する人気作家が紡ぎだす、高校野球をめぐる8つの情景。
内容説明
対戦する甲子園本命校のエース優一は、かつて颯太とバッテリーを組んだ親友で…(「絶対的最後」)。高3の夏、補欠の「僕」に訪れた驚くべきチャンスとは!?(「あの日、監督がうなずいていれば、僕は―」)。“聖地”を目指し、切磋琢磨する球児たちの汗、涙、そして笑顔。野球を愛する人気作家が個性あふれる筆致で紡ぎ出す、小説6編、エッセイ2編。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
135
個性派?揃いの作家さん達による『野球』をテーマにしたアンソロジーです。実力的にももちろん申し分ない作家さん達ばかりなので、どの話も非常に読みやすく、すんなりと読了でした。意外と初読みだった作家さんもいて、今更ながら「あさのあつこ」さんや「朝倉宏景」さん、「早見和真」さんが'はじめまして'でした。個人的にはやっぱり額賀さんと須賀さんの作品がとても良かったです。特に額賀さんのドラフト指名待ちの高校生の心境、1日を描く内容はなかなか新鮮でした。須賀さんは相変わらず'昔の話'を書かせると素晴らしい描写ですね。2017/07/07
いつでも母さん
124
『高校野球』何故にこんなに私の胸を熱くする?勝者がいれば必ず敗者がいる。そのどちらにも心から拍手を送る私。もちろん、甲子園だけが高校野球ではない!むしろそこを目指してもそこに立てるのは一握りだ。ましてやプロに進めるのは・・けれど、野球はそこで終わりでは無いのだ。全国津々浦々草野球だって盛んだ。それが嬉しい。さて、今作は荻原さんのエッセイに7人の作家による短編集。どれも面白く読んだが早見さん、宮下さん、額賀さん、須賀さんの作品が好みだった。2017/06/23
みかん🍊
101
野球を選手だけでなくいろいろな立場、場面からアプローチしたアンソロジー、朝倉さんだけお初でしたが、他の作家さんは野球作品を一度は書かれていて定番の面白さ、あまり描かれないドラフトの1日を描いた額賀さんの『肩車の権利』が良かった。2017/07/25
chantal(シャンタール)
100
野球に関する小品のアンソロジー。あさのあつこさん、甲子園に初出場した地元の高校を応援する商店街の描写を読んだだけで目頭が熱くなる。早見和真さん、桐蔭の野球部出身だったのか!道理で野球ものが多いわけだ。あれって土屋監督のこと?桐蔭の内情とか?興味津々。流石にフィクションだと思うけど😅広島出身の東川篤哉さんは流石のカープネタ。超笑えるんですけど!でもそこはかとなく感じるツバメ愛。もしかしてご本人はヤクルトファンかしら?須賀しのぶさんはさすがの安定感。私には野球好きの遺伝子が組み込まれてるのだと改めて思った。2020/08/12
やな
66
野球もののアンソロジー。コミカルな作品もあり楽しく読み進め、最後は甲子園に帰るで締め。満足の一冊(^ ^)2020/09/03