出版社内容情報
孤島にそびえる閉鎖的孤児院「四水園」。猟奇×狂気の連続殺人と忌むべき謎を追え!『不死症』著者による「症」シリーズ第二弾。
内容説明
絶海の孤島に建つ孤児院「四水園」で発生した、園生の不可解な転落死。他者の優れた部分が歪んで見える「幻視症」のユタカは、その事件をきっかけとして園内に伝わる「四忌」の噂を追い始めた。解けば願いが叶い、真実に辿り着けない者は死ぬという四つの謎…。相棒のミツルと共に解き明かすほどに、恐るべき悲劇が発生し!?この島を覆う闇の正体とは―?
著者等紹介
周木律[シュウキリツ]
某国立大学建築学科卒業。2013年、『眼球堂の殺人~The Book~』(講談社ノベルス)で第47回メフィスト賞を受賞し、デビュー。本格ミステリの系譜を受け継ぐ「堂」シリーズほか、様々な持ち味の著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナルピーチ
134
四方を海で囲まれた孤島。「四水園」と呼ばれる施設では子供達が共同生活を送っていた。人や物の秀でている部分が歪んで幻視る(みえる)特異な能力を持った“ユタカ”は同じ園生の“ミツル”と共に、園内に伝わる四つの謎『四忌』の噂の真相を探るうちに、二人の前でも次々と不審な事件が発生。やがて彼等自身にも危険が及んで行くのだが…。孤島×殺人×閉鎖空間とその設定に物凄く引き付けられた割にはちょっと物足りなさを感じた。勝手にサバイバル系だと思って読んでたが、これは男同士の友情物語だ。二人のその後がハッピーであってほしいな。2022/06/04
いつでも母さん
114
カバーとタイトルに魅せられて。本来は手にしない分野だったが・・ん~、苦手な私でもスラスラ読める。もっとぞくぞく・ザワーッとするのかと思っていた。だが、こんな『四水園』なる場所・差別は大嫌いだ!どこで生きても不安はあるのだ。ユタカよミツルよ、未知の未来へまっすぐ飛んで行け。どこまでも生きて行け。そんな感想です。2017/07/27
ダイ@2019.11.2~一時休止
92
症その2。なんで走って逃げながらそんなに会話ができるの?とかいろいろツッコミどころが・・・。そろそろ堂シリーズの新作出ませんかねぇ。2017/06/15
相田うえお
73
★★★☆☆23036【幻屍症 インビジブル (周木 律さん)】『幻屍症』人や物の卓越した部分が歪んで見える不思議な症状?能力のことです。これが作品タイトルにもなっているので通常は『幻屍症』をメインネタに持ってきてるかな?と思うじゃないですか、でも、その能力に関するシーンはごく僅か。ストーリーとしては、孤島に集められた孤児達が15歳になるまで厳しい教育を受けさせられ、その中の男子2名が脱走を計画して実行するまでの話。もちろん、もっと奇想天外なオチもあるのですが、余計なことは考えず単純に楽しみました。2023/05/28
きっしぃ
43
前作「不死症」は、イマイチだったけどなぜか借りてしまった(笑)今回は、孤島に集められた少年たちの謎解きミステリー。「わたしを離さないで」と同じ設定…?と思ったけど、ちょっと違ってた。孤島の四つの謎は全然大したことないけど、なんだか青春ものっぽいハッピーエンド。文章はすごく読みやすいので一時間ちょっとで読めました。○○堂の~のシリーズの方を今度は読んでみたい。2017/09/02