内容説明
十六夜の月の出る夜、神田川沿いの通りで、旗本の家臣二人が辻斬りにあい絶命した。非役の旗本・青井市之介が現場へ向うと、殺された家臣の右手は血に染まっていた。籠手を突く手練の剣の遣い手が下手人と見た市之介は、御徒目付の糸川俊太郎とともに事件の真相に迫る。やがて三人の武士に疑惑が持ち上がるが、市之介にも悪党どもの刃が…好評シリーズ待望の第二弾。
著者等紹介
鳥羽亮[トバリョウ]
1946年埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒業。90年『剣の道殺人事件』で第36回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。剣豪小説、時代ミステリーなど、迫力ある剣戟描写に加え、江戸に生きる人々の人情の機微を描き、多くの読者を魅了する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
68
剣客旗本奮闘記「茜色の橋」2巻。旗本であるが無役の青井市之助、叔父の御目付けから依頼で事件探索の手伝をする。恋ありでソフトな感じのするシリーズかな。2014/09/09
たち
29
泉次と茂吉がとても優秀で頼りになる。市之介の存在が、一段と引き立つ気がします。このシリーズ、初読みなのでよく知らないのですが、泉次には何か過去の出来事があるのかな?読みたいな~。2023/06/03
ひかつば@呑ん読会堪能中
4
若き旗本市之介が叔父の御目付から探索を依頼される第2弾。目付の探索なので、町人相手ではなく惨殺された旗本の家臣の謎を探るのだが、元道場主らが旗本とお店の主人を強請り、一味の一人を捕らえるという1巻とほぼ同じ筋立て。今回から身の軽い泉次が仲間になったのが新しいが、お店の番頭が殺され行方不明の娘も死んでいるのに町方がさっぱり動かないというのはどうもね。まぁ安心して読めるし剣戟シーンに迫力があるので続きを読むとしよう。2013/01/29
雅
2
ぶっちゃけどの作品も同じような展開。そんな中、泉次はいいキャラだと思った2017/12/07
いえのぶ
2
無役の旗本の主人公が、目付けの手伝いとして剣の腕前を発揮しながら事件を解決する。脇役も若い人たちで固められた青春ミステリー時代小説。2011/12/10