内容説明
「我々は、いつ、どこからでも爆破できる」。年の瀬のスキー場に脅迫状が届いた。警察に通報できない状況を嘲笑うかのように繰り返される、山中でのトリッキーな身代金奪取。雪上を乗っ取った犯人の動機は金目当てか、それとも復讐か。すべての鍵は、一年前に血に染まった禁断のゲレンデにあり。今、犯人との命を賭けたレースが始まる。圧倒的な疾走感で読者を翻弄する、痛快サスペンス。
著者等紹介
東野圭吾[ヒガシノケイゴ]
1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学工学部卒業。エンジニアとして勤務しながら、85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。以後、数多くの話題作を発表し、人気を博す。99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
965
おっさんスノーボーダーである東野圭吾が存分に自分の趣味を全面に押し出したのが本書だと云えよう。今回珍しく思ったのは全編にスキー、スノーボードの専門用語や俗語が横溢していながらもそれらについての細かい説明などはなかったことだ。それは日本人ならば当然だろうと、ウィンタースポーツの門外漢を置き去りにするが如くで、とにかく「俺はこれが書きたかったんだ」と作者が愉しんで執筆していることが行間から滲み出てくるほどだ。物語の最初から終わりまで、まさにスキー、スノーボードの疾走感を覚えるが如く一気読み必至の1冊だ。2014/10/25
HIRO1970
795
⭐️⭐️図書館本。東野さんは2冊目です。前回は短編集だったので今回は短めの長編(一冊物)にしてみました。スラスラと読めるのですが、余りひねりが無くてジックリ読書したい人には物足りない内容かなと思いました。次の機会に期待したいと思います。2015/02/03
抹茶モナカ
788
伏線が予想と反する形で折り畳まれていって、気持ち良かった。比較的、オーソドックスな形の推理小説。読ませるところは、東野圭吾さんはさすがだ、と感じさせる。ラストシーンで誕生したカップルも、予想を裏切って、ビックリした。2014/08/01
OCEAN8380
721
何年か前にドラマで見てなんとなく覚えていたけれど、後半は面白くて一気に読んでしまった。関係者ほぼ全員が共犯だなんて東野さんが考えることは凄い。2017/01/18
ダイ@2019.11.2~一時休止
543
テンポがいいので軽く楽しんで読み終えた。ドラマ化されるそうですがスキーのアクションシーンはスタントなしで大丈夫か?2013/08/04