緑と赤

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緑と赤

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  • サイズ B6判/ページ数 233p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784408536729
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

どうして伝わらないのだろう。こんなに近くにいるのに。ふたつの国で悩み、立ち上がる人々の青春を描く傑作長編。

著者等紹介

深沢潮[フカザワウシオ]
東京都生まれ。2012年「金江のおばさん」で第11回女による女のためのR‐18文学賞大賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

79
パスポート取得で知らされた自分の出自。金田知英という日本人だと思っていた自分が金知英(キムジヨン)。韓流ブーム・Kポップ・嫌韓・ヘイトスピーチ、国籍とアイデンティティー、在日の人たちの抱える悩み。考えさせられた1冊。 2016/08/03

takaC

77
そういう話だとは知らずに図書室から借りてきて読んだけど、難しいテーマだな。ヘタなコメントできないや。ビビンバが食べたくなった。2016/10/18

taiko

54
グアム旅行を前にパスポートを申請した知英の手元にあるのは緑色のハングル文字の書かれたパスポートだった。…在日韓国人の知英、韓流アイドル好きの梓、新大久保のカフェで働くジュンミン、ヘイトスピーチに嫌悪する良美、帰化し日本国籍を取得したものの韓国へ留学した龍平。それぞれの立場から見た日韓問題が描かれます。日本国籍を持ち日本で暮らし、韓国にあまり興味を持っていなかった自分には、今回この作品に出会うまで、身近な話ではなかったです。今まさに複雑になっている日韓関係を思うと、当事者達には更に思うことは多々ある→続く2019/11/18

そうたそ

47
★★★☆☆ 大学三年生の金田知英は友人と夏休みに海外旅行にいくためパスポートを取得する。自身が在日韓国人であることを知っていた知英であるが、改めてそのパスポートの色を見て自分が在日韓国人であることを意識する。ふたつの国の間で揺れ悩む人たちの青春を描くストーリー。難しい問題を描いていながら、まとまり良く小説としての面白みも損なわれていない。それでいて説教臭い内容にもなっていない、よく出来た作品だったように思う。身近な問題でありながら実質身近に意識してない。深く考えていくべきだよなあ、と実感させられた。2016/08/05

TATA

35
赤は日本のパスポート、緑は韓国のパスポートの色。在日の人達の心情をヘイトスピーチと絡めて描いた作品。韓流ドラマ好きな女性も登場させ、濃淡交えて描き出すあたりは秀逸。中でも龍平、知英の章は胸に迫る内容でした。最終章のタイトルから知英の成長を示唆して結末を迎える。「ジニのパズル」のような若さ爆発の尖り方ではないけど、こちらも若い人も読める作品です。2017/06/03

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