ルール

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  • サイズ B6判/ページ数 363p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784408536569
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

クロスカントリースキー選手の竜神真人が現役復帰した。二大会連続で五輪金メダルを獲り完全引退した彼が、なぜ突然復帰するのか。竜神の旧友で新聞記者の杉本直樹は、取材を重ねるなかで、ある疑念を抱く―。取材の果てに掴んだ、親友の「罪」と「罰」。男たちの友情と宿命に慟哭必至の、傑作サスペンス!

著者等紹介

堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2000年『8年』で第13回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。警察小説とスポーツ小説の両ジャンルを軸に、意欲的に多数の作品を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ユザキ部長

126
勝っても奢らず、常に謙虚。自分自身に厳しくストイック。国民的スーパーヒローで居続けるための自分ルール。光が輝かしい反面、影は暗くても潔く、乾いている。考えれば考えるほどもの悲しいが。雪焼けした笑顔が印象的。2017/02/05

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

111
【図書館本】クロスカントリーで二大会連続オリンピックの金メダルを獲得したクロカン界のレジェンド竜神。怪我で引退した彼が現役として戻るという。なぜ再び競技を続けるのか?「やり残した事があるから」という彼を取材するスポーツ記者杉本。親友だから踏み込める領域と、親友だからこそ踏み込んではならない領域。頂点を極めた者しかわからない葛藤。偉大な王者の光と闇。私たちは知らず知らずのうちにアスリート達を追い詰めてはいないのか?堂場瞬一のスポーツ物は面白い。★★★★2018/12/24

あすなろ

108
何故アイツは現役復帰するのか?もしかしたらこれは、壮大なファンタジーではないのか?勝てる保証などどこにもないのに。不自然だ。このとおりのテーマを友人の目から追う堂場氏スポーツ作品。面白かった!クロスカントリーの描き込みは少なく、それを取り巻くスポーツ界の内幕を絡めた苦悩と在り様に目が離せなくなる。ここを本当は僕は書きたいのだか、書けぬ。何故ならば、それは完全なネタバラシになるから。気になる方はお読み下さいませ。読んで良かった作品。スポーツ界の有り様を考えさせられる小説と言ったら大袈裟か?2018/03/05

hiro

103
堂場さんの本は『チーム』以来2冊目。オリンピックのクロスカントスキーで二大会連続金メダルを取り、国民的ヒーローとなって引退した竜神が突然現役に復帰した。竜神の旧友でスポーツ新聞の記者杉本が、復帰にあわせて竜神の伝記を書こうとする。前半はなぜ竜神が現役復帰したのかを杉本が関係者に取材するのが中心に話が進み、正直もたもたした感じを受けたが、やっと第三部からサスペンスとして動き出し、最後は題名が『ルール』の理由も明確になった。複合競技ぐらいでしか注目されないクロスカントスキーの奥深さも、少し知ることができた。2014/12/28

それいゆ

85
堂場さんのスポーツ小説は、「チーム」「ヒート」「大延長」「独走」とタイトルからして分かりやすく単純明快です。クロスカントリーにおけるルールとは何?どの競技にも共通のルールしかありえない!と思ったとおりの展開でした。結末も見えていたような感じですが、物語のメインとなるレースが天皇杯というのは、盛り上がりに欠けます。オリンピック並みの大舞台を設定してほしかったです。「やり残したこと」は何か?復帰することでいらぬ詮索をされ窮地に陥ると思うのですが?でも余り深く考えずに楽しめた作品でした。2015/01/11

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