銀盤のトレース

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銀盤のトレース

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784408535678
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

名古屋でフィギュアスケートに打ち込む小6の竹中朱里。だが、レッスン費用がかさむスケートを辞めさせたい両親に「バッジテストで5級に受かるか、県大会で3位以内に入らない場合はクラブを辞める」という条件を出される。バッジテストに落ち、県大会でも大きなミスをし、絶対絶命の朱里に、スケート連盟からある提案がなされて…。緻密な取材に基づくリアルなフィギュアスケート小説。

著者等紹介

碧野圭[アオノケイ]
1959年愛知県名古屋市生まれ。名古屋市立桜台高等学校、東京学芸大学教育学部卒業。フリーライター、出版社勤務を経て、2006年、『辞めない理由』(パルコ出版)で作家デビュー。著者自身がワーキングマザー編集者として、仕事と子育ての両立で奮闘した体験をもとに描かれた同書は、同じ立場の女性たちから熱烈な支持を受けた。いま最も注目を集める女性作家のひとりである(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

159
フィギュアスケートを題材にした少女の成長物語。全体に捻りや謎も無い。その点素直すぎると言ってよい。それだけ純粋にスポーツに打ち込む姿が丁寧に書かれている。才能というのは各自違った形で持っているんだなぁ。各自苦手と得意が異なり、それぞれが克服していく。脱落するものもいるし開花するものもいる。コンパルソリーの話は面白かった。続編も読みたい。2021/11/09

utinopoti27

125
フィギアスケートの世界。世界大会レベルの試合は注目される一方、技の区別や採点ルールはもとより、育成システムなど、未知の部分が多いスポーツではないでしょうか。本作は竹中朱里という一人の少女スケーターの成長物語だ。上達の壁にぶつかり悩む彼女は、ある人物と出会うことで未知の領域に踏み込むことに。思春期の繊細な感情の揺れ、少しづつ輝きを放ちだす自分への驚きや戸惑い、いわゆるスポ根とは一線を画したタイプの作品です。静かな闘志はどこまでも熱く、氷上に火花を散らす。転機編から飛翔編へと続く本シリーズ、朱里の成長に注目。2018/12/23

あつひめ

44
この物語を読みながら、今、活躍している実在の選手たちの苦労を思った。どんな習い事も家族の協力があってこそ。特に母親の存在は大きなものだと感じた。夢を叶える努力…こういう物語こそ、児童書のように子供たちに読んでもらっったらいいような気がする。なんでも、親の都合で夢を潰しそうになるけど…親は親で本当はやらせてあげたいと言う気持ちは十分に持っている。でも…なかなか世の中は簡単にはいかない。夢を叶えられるのはほんの一握り。今の選手たちの努力を心から応援したくなる。2011/12/18

のほほん@灯れ松明の火

23
読みやすかったです。主人公、朱里のガンバリもすごいなぁとは思ったのですが、なんだか家族、特に両親のスケートをする娘に対する考え方に、共感しながら読んでいた気がします。そして、姉の瑠璃。私も長女なので、彼女の複雑な気持ちが何となく理解できて、家族思いのイイ子だなぁーと、これまた感情移入してしまいました。 このお話は続きがありそうですね。。。 謎のコーチの様な人も登場しましたし、朱里のこれからの成長が楽しみです。2011/08/24

kitten

21
図書館本。書店ガールシリーズ以外の碧野さんの本。丁寧に書かれたスポーツもの。フィギュアスケートがテーマなのが珍しいかな。大人が読んでもいいけど、子供向きの話だと思う。スケートリンクで練習してる子達、時々見るけど大変なんだなあ。アクセルジャンプは難しいんだ。やっぱりお金が必要な競技らしい。評価、星3。フィギュアスケートファンとしては読んで損はない。初版2010年ってことはバンクーバー五輪の年。真央ちゃんがトリプルアクセルきめてた時代だね。2018/07/15

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