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おはぐろとんぼ―江戸人情堀物語

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  • サイズ A5判/ページ数 258p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784408535432
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

堀の水は、微かに潮の匂いがした。静かな水面を揺らす涙とため息の日々に、ささやかな幸せが訪れるとき―下町の人情を鮮やかに映す感動の傑作短編集。

著者等紹介

宇江佐真理[ウエザマリ]
1949年、函館市生まれ。函館大谷短期大学卒業。95年に「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞。2000年に『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞を受賞。01年に『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shinji Hyodo

93
当時の江戸には縦横に堀が巡らされていたのだろうか。薬研堀、油堀、稲荷堀、源兵衛堀、夢堀、八丁堀…六つの堀端を巡る六編の物語。夢堀が良かったな…宇江佐さんが時折描くファンタジーの世界で、八歳のおゆりに弟が出来た。弟の勇助は自分の前世を覚えてるとおゆりに告げる…勇助の正体や如何に?八丁堀の物語も良いなぁ…生き別れた父娘が思いもよらぬ距離に居た。偶然のようでいて必然で再会を果たした父娘のお話もからりと泣ける。2017/01/31

優希

43
短編集。それぞれの物語がほっこりするようでした。もっと読みたいと思わされます。2022/03/06

Makoto Yamamoto

31
宇江佐真理が召されてしまって、もう読めないと思っていたが、まだ読んでない本が見つかった。文章に癖がなく同じ深川話の山本一力より好きな作家。 江戸の堀端での人情話六話を集めた短編集。 江戸にあった堀端に暮らす人々の物語。今回の中では、「おはぐろとんぼ」が一番好きな話だった。2019/05/22

キムチ27

30
江戸情話には欠かせない「堀」の傍に息づく人々の短編が6つ。宇江佐さんの世界満載。おはぐろとんぼを初め、今や死語と化した言葉にちなむエピソードが巧みに織り交ぜられ、いつの間にやら気持ちは江戸期。話が膨らみ「その後」を想いやったり遊ばせて貰う。昨今とみに語られるプアチャイルド。物語は形を変えて今日的なモノをふんだんに含んでいる。当時は情報がない分、絶望・諦観という形で片付けた日々、将来。今はどうだろう・・格差社会・アメリカンドリーム等言葉が独り歩きしても社会現象としては文明は解決策は五里霧中・・2014/09/03

ひよ亭

29
4.0/5.0 時代物ならではの泣かされたり、幸せな気分にさせられたりするバラエティに富んだ短編集。好みでないものもあったが全体的にはまとまっている。やはり「おはぐろとんぼ」が面白かった。2020/05/29

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