メメント

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784408535388
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

ペットの寿命。死後の世界について。宗教が果たす役割。戦争や大量殺戮が起きる理由。殺人事件はなぜニュース・バリューを持つのか。細胞不死のメカニズム。人生で残された時間の量…etc.etc。煩悶を繰り返すドキュメンタリー作家が、死に関する様々な事象に想いをめぐらせ、考察し続けた二年半の記録。森達也版“メメント・モリ”。

目次

さよなら、ゲンキ
怪談と宗教
モンゴルの習慣
「放送禁止歌手」が世界から消えた日
ニュースの定義って?
池田くんの思い出
紀伊國屋ホールの舞台袖で
“規則を破る”自覚と陶酔
“先天性”ということ
煩悶する小説家〔ほか〕

著者等紹介

森達也[モリタツヤ]
1956年広島県呉市生まれ。映画監督、ドキュメンタリー作家。1988年ドキュメンタリー映画『A』を発表、各国映画祭に出品し、海外でも高い評価を受ける。続編の『A2』が山形国際ドキュメンタリー映画祭で審査員特別賞、市民賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うわじまお

41
想う(死を)。人間が生まれて決まっている唯一のこと。日々、それを忘れて過ごせている不思議。そして、誰も死後のことは知らない。宗教、生活、政治、国家、家族、仕事など多様なテーマを通じて森さんの考えが書かれた一冊。考えさせられました。2018/12/18

Shimaneko

7
森達也版メメント・モリ的なエッセイを期待して手に取ったものの、テーマが散漫で話題があちこちに飛ぶうえ、日々の雑感の垂れ流しに近く、すんげー読みづらかった。雑誌連載でその時々読む分にはいいかもだけど、「単行本化に際して、大幅に加筆・訂正」してこれかいって感じ。結局印象に残ったのは、律儀な伊坂幸太郎のエピソードと、極めて個人的な「池田くんの思い出」のみ。こーゆーのをもっと読みたかったよ。2014/11/24

なつ

4
今まで読んだ中で一番上手いエッセイストは向田邦子だと思う。起承転結が明確で、文中に張った伏線が必ず最後のオチに収斂していく。森達也はその対極に位置し、話が展開しっ放しになることもしばしば。ただ、向田邦子の作品はある意味完結しすぎており読者が自信の考えを展開する隙間があまりないのに対し、森達也は欠落している部分が多すぎて読み終えてから心にいろんなひっかかりが生じてしまう(計算づくだとしたら思うつぼである)。・・・続く2011/08/14

1
先日、知人から「現代史はいいぞ」と勧められた。その勧め方の軽さが、現代史というものの重みとチグハグで愉快だった。本著に出てくる高校教育の現代史時間切れ問題のとおり、私の教育からも現代史が抜けている。小説がさまざまな解釈を赦し、それによってこそ経年の厚みを重ねながら名作となるのと同様に、歴史もまた、無理に事実を不変化するのではなく、主観や解釈ごとまとめて次世代に受け継ぎ、時代に揉んでもらうことが豊かさなのだろうと「思う」。わからないことに怯えず、虚実の相互侵食をそのままの形でメディアにのせようともがく作者。2022/11/09

あきら

1
ひさしぶりの森達也です。あいかわらず毎度毎度自分は映像作家だと念を押しているけど、そんなカテゴライズにこだわる人なんだ。・・・もとい、死に関することかと思ったら、脱線しまくり、結局フツーのエッセイでした。だからとらわれずに読んだら、やっぱりおもしろいわ。なによりぶれないからいいんだ。ところで今回敢えて死刑について書かなかったんですかね?最後のサラの話の時は、さすがにグッときた。2012/08/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/562741
  • ご注意事項